お金の問題じゃない。世の中にはこういうこともあるが、なんだかんだいって大抵はお金である。そりゃそうだ、お金がなくちゃ始まらないことは多いのだから。お金は1つのバロメーターなのだから。
それは食でも同じでお金を払えば払うほどイイものを食べられる……と思いきや、そうでもない出来事が身近なところで起こっていた。なぜならばローソンストア100とローソンで売っている冷凍餃子を食べて比べてみると、まさかの結末が待っていたのだ!
・ローソンストア100で売ってる冷凍餃子
今回取り上げるのは、先述したように同じローソン系列の冷凍餃子だ。ちなみにローソンストア100で売られている冷凍餃子は「レンジの焼餃子」という。
値段はローソンストア100だけに税込108円。たとえ冷凍商品であっても100円から動かさないあたりが財布に優しい。製造者は群馬県の株式会社二幸というところで餃子・シュウマイなどの冷凍食品を製造している会社のようだ。
・ローソンセレクトの冷凍餃子
一方のローソンの餃子は「ローソンセレクト」のもので名前もそのまま焼餃子。税込149円で製造はなんと味の素。これは……勝ったっしょ〜(ローソンセレクトが)。
何しろ、味の素の冷凍餃子は日本一の売り上げとも言われるのだ。その味の素が作っているのだから、もう食べなくても勝敗はついているといってもいい。しかも、40円近い価格差も加われば、圧倒的な違いを見せつけることだってあるだろう。これは死体蹴りになりかねんっ……!
・ローソン内での戦い
とはいえ、何が起きるか分からないし何がどう違うのか気になるので食べ比べてみよう。ともに5個入り。違いといったらレンチンするにあたりローソンストア100は「袋の角を切る」、ローソンセレクトは「袋のまま」といったところでマジで微々たるものである。
容量はローソンストア100が100gに対して、ローソンセレクトは95g。えぇっと、差は5gだから大して変わらないかなぁ〜。……ところが!
並べてみると結構変わっているのが分かる。しかも、食べたらローソンストア100で売ってた餃子が予想に反していけるではないか。皮がモチッとしていて、味の方もしつこくない。確かにレンチンで作った餃子っぽさは拭えないも、きちんとまとめてあるからびっくらこいた。
それに対してローソンセレクトは油がベチャッとしていて、以前に主要コンビニ3社の冷凍餃子を食べ比べたときにも書いたように「弁当の中に入っている餃子」だ。もちろん普通に食べられるのだが、こうなってくるとたかが100円されど100円……って、あれ?
これってかなり善戦してない??
両方とも国産野菜が使われているみたいだし……ていうか、個人的にはむしろ100円の冷凍餃子の方が好みだったりする。ふむ……
・餃子好きにも食べてもらった
ということで、生粋の餃子好きにも意見を求めることにした。過去に100日連続で餃子を食べた男・編集長のGO羽鳥だ。
羽鳥「モグモグ……なるほどねぇ〜。100円の方は皮が結構しっかりしているね。んで全体としては落ち着いている感じがする。表現が難しいけど、『こちらが皮でございます』『餡でございます』てな具合で1つ1つが丁寧なのが伝わってくる。あとヘルシー!
一方、ローソンセレクトはいかにも『THEチンして食べる餃子』だね。中がグチャグチャしててとりあえず詰め込んだ感じ。ジャンクさをとるならこっちに軍配が上がるけどね。これら2つは似て非なるもので戦い方というか戦法が違う。一口に餃子といっても違うよね〜」
素早い分析で食べる状況によって好みが変化するとのことを語ってくれた。余談だが「ローソンストア100はもうひと焼きするともっと美味しくなりそう」とも言っていた。あえてフライパンを使うアイディアで100円がさらに輝きを増す……と考えたらやっぱり世の中お金じゃないかも。とにもかくにも、時間に余裕のある人はお試しあれ〜!
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.