2020年7月21日から始まった、サーティワンのサブスク「31日間毎日サーティワンチャレンジ」。5980円で、31日間毎日サーティワンのアイスを食べることができ、最大で6000円もお得だというプランだ。
それなりに気になった人も多いようで、ネットでは注目を集めていたが「実際のところどうなのか?」が気になって二の足を踏んだ方もいるだろう。そんな疑問に答えるため、ガチに毎日通い続けてみたぞ! 気になっている方に向けて、正直な感想や気付いたこと等をお伝えしようと思う。
・ユルくやるのが良い
いきなりだが、31日間毎日通うつもりで加入するのはお勧めしない。やる前はそれなりに余裕だと思っていたが、実際にやってみると割と大変だった。31日もあると、どこかで外に出たくない日が出てくるもの。しかし「絶対に31日間通う」的なルールを自らに強いてしまうと、そんな甘えは許されなくなる。
期間中に15日以上利用すれば元は取れるので、とりあえず15日を目標にしてユルくやることをお勧めしたい。自宅なり職場の近くに店舗があり、無理なく昼休みや就業後に寄ることができる環境で、店舗付近に来た時だけついでに寄るとかなら、ストレスも無く楽しめるのではないかと思う。
・ガチるなら往復10分まで
それでもやはり、どうせサブスクに加入するなら31日間毎日食べたいと思う方もいるだろう。個人的には勧めないが……それでもやるというのなら、せめて家の近くに店舗がある場合だけにすべき。具体的には、家から片道5分。往復で10分圏内までが、ストレスフリーに楽しめる限界だと思う。
ちなみに筆者の場合は、自宅からサーティワンまで往復1時間。チャレンジした期間は猛暑続きだったこともあり、開始から3日で早くも後悔。それ以降は、オーストラリア大陸を縦断しつつも暑さと渇きと飢えでほぼ全滅したバーク・ウィルズ探検隊のことなどに思いをはせ、彼らよりはマシだと心を強く持たなければならなかった。
・事前のシミュレーション
もう一つ重要だと思ったのが、事前のシミュレーションだ。サーティワンはフレーバーが豊富。店頭には32種類も並んでいる。そして、割と高い頻度で新しいフレーバーが登場するため、31日間で出会えるフレーバーは32種類以上となるだろう。しかし、それら全てがあなたの好みに合うとは限らない。中には全く興味がわかないフレーバーだってあるだろう。
結局のところ、毎日違うフレーバーを食べて世に報告する的なルールでもないかぎり、数種類の好みのフレーバーをループすることになると思われる。先ほど「割と高い頻度で新しいフレーバーが登場する」と書いたが、さすがに31日間毎日通い続ける者を飽きさせないほどの頻度ではない。
そして、いくら好みのフレーバーとはいっても、何度も食べていれば遠からず飽きる。飽きてくると、毎日食べられることのスペシャル感は霧散してしまい、なんだかどうでもよくなってくる。事前に公式HPを見て、食べてみたいと思うフレーバーがどれくらいあるか確認し、どれくらいの頻度で、どういう順で食べるのか、軽くシミュレーションしてからサブスクに加入するか否か決めた方がいいだろう。
ちなみに筆者の場合、特定の味にこそ飽きたりはしなかったが、どのフレーバーを食べても共通している「サーティワンらしさ」と、サーティワンで食べることそのものに飽きてしまった。飽きた後もアイス自体の味が美味いことに違いはない。しかし、飽きるとアイスを食べた後なのに、サーティワンじゃないアイスを食べたくて仕方がなくなることもあった。
・太る?
気を付けるべき点はこのくらいで、次は一番気がかりな人が多そうな、太るかどうかについて。これは体質も関係すると思うので、あくまで筆者個人のケースとしてとらえて頂きたいが、期間中に毎日アイスを食べ続けても筆者が太ることはなかった。
参考までに、筆者にはジム通いなど運動の習慣はない。日々やる気のないアシカのように寝そべって過ごし、欲望のままに肉やラーメンなどをむさぼり、隙あらば酒を飲んで生きている。それでも「31日間毎日サーティワンチャレンジ」の前後で体重に変化は見られなかった。
意外かもしれないが、実はサーティワンのアイスはそこまでエネルギー量(Kcal)が高くない。「31日間毎日サーティワンチャレンジ」はレギュラーサイズのアイスを毎日1つ食べられるプラン。サーティワンHPではそれぞれのフレーバーのエネルギー量が公開されており、レギュラーはだいたい170Kcal~270Kcal程度となっている。
比較までに、本記事を執筆している2020年9月7日時点でのスタバの新作『チョコレート マロン フラペチーノ』は、通常のミルクを使用したトールサイズが467Kcal。そして、『カルビー ポテトチップス うすしお味 60g』は336Kcalだ。
サーティワンのアイスを1日1個食べただけでメタボ街道まっしぐら的なことは、アイスのエネルギー量的に考えにくい。すこし前まで流行っていたタピオカの方が、よっぽどカロリーモンスターだろう。太るかどうかだけが懸念だった方は、安心してサブスクをエンジョイしていいと思う。
・32日間
ということで色々と書いてきたが、どうだろう。ガチに加入日から期限切れになる日まで1日と欠かさず通って得た、正直な感想である。正直すぎるかもしれないが、実際これはハードなチャレンジだった。何かの参考になれば幸いだ。
ちなみに一つ。最終日まで気付かなかったのだが、「31日間サーティワンチャレンジ」をフルに活用すると、実は32日間アイスを食べることができる。サブスクに加入した当日分はサービスとなっており、31日のカウントは加入翌日からスタートするのだ。サーティワンチャレンジは、31日間ではなく32日間続く。
参照元:サーティワン、カルビー、スターバックス
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.
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