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話題の侍ゲー『Ghost of Tsushima』を早速プレイしてみた / 今最も侍になれる(プレーヤー次第)侍ゲー

2020年7月17日

これだよ! こういうのがやりたかったんだよ!! 一人でそう呟きながら徹夜でプレイしてしまいました。2020年7月17日発売のPS4用ゲームソフト『Ghost of Tsushima』です。お値段は通常版・ダウンロード版ともに税抜6900円。

元寇襲来時の対馬を舞台に、侍な主人公を操作して野盗や元寇相手にそこそこハードな戦闘などを楽しめる本作品。とりあえず12時間ほどプレイしての正直な感想をお伝えするぞ! もちろんネタバレは無しで

・常に緊張感のある戦闘

まだストーリーはクリアしていないものの、とりあえず「侍ゲーとしてどうなのか?」という点についての総評を先に述べるなら、最も出来の良いタイトルの内の一つだと思う

他タイトルの名前を出すのもアレだが……個人的に最初に思ったのは、懐かしの『侍道』の究極進化版みたいな。ただし武器収集や刀の耐久度とかは無く、主人公の扱えるサブ武器的なものなどが増えていく感じ。

戦闘の難易度は、やりごたえとストレスフリーを両立したナイスな調整具合。アクションが好きならきっとハマるはず。しっかり見きればクエスト毎のボス的な相手にもあっさり勝てるものの、逆にその辺を歩いている野盗やMOB元寇、野生動物にブチ殺されたりする。程よい緊張感が常にある


・自由度高め

そして、どうやって戦うかはめちゃくちゃ自由なのもグッド! 侍としての誇りを捨てず、正々堂々と正面から切り結んでもよし。背後から短刀で、あるいは遠くから弓による狙撃で暗殺しまくるのもアリ。

プレーヤーの心意気とスキル次第では、限りなく誇り高い侍として戦い抜くことも可能……かもしれない。ちなみに筆者は暗殺ばかりしており、もしかしたら元寇の方が侍っぽいといえるかもしれないほどに邪道に堕ちている。

自由なのは戦闘だけではない。対馬全域がオープンワールドで、基本的にストーリーとは無関係に行きたいところに行くことができる。適当に探索しにいった先で出会った一般人からサブクエストを受注し、好きなものを攻略するのも仕様の一側面。その辺は、よくあるオープンワールドのアクションゲームだ。

ちなみに村などにいる、平和な一般市民への攻撃は……一応当たり判定はあるようで、ザシュ! と音がなる。しかし、それで死んでしまったりすることはないもよう。


・時代劇へのロマンとリスペクト

ゲーム内で最もこだわりを感じたのは演出関連。とにかく時代劇へのロマンとリスペクトに満ちている。「これはマストだよな」的なカットやムーヴ(一騎打ちで鯉口を切る際は常にアップ)多めでニヤつくこと待ったなし。特に黒澤明監督への想いは半端なく、プレイ画面を「黒澤モード」にすることが可能なレベル。


サブクエストの内容やセリフ回しなどから「用心棒」や「七人の侍」などのクールなところを、かたっぱしから彼らなりにやってみた……みたいな印象を受けたのは、筆者の思い違いだろうか。そこかしこに制作側の「好き」がストレートにぶちまけられている感があって、プレイしているとこちらの気分も良くなってくる。


そして地味にハマるのがフォトモード。いつでも瞬時にゲームの進行を停止してスクショを撮れる機能だ。プレイ開始当初は「スクショより元寇狩りだオラ!」と蛮族じみたプレイばかりしていたのだが、なんとなくスクショを撮りだしたら止まらなくなってしまった。

マニュアルのレンズをいじるがごとく、被写界深度(f値)やピント、画角(12㎜の超広角~300㎜の超望遠まで)を設定し、エフェクトをかけて撮れるというこだわりの仕様。

それ自体は他のゲームでも無くもないが、『Ghost of Tsushima』は映像的に映える風景がメチャクチャ多い。「時代劇の好きなところ全部ブチ込んで、ゲームで最高の時代劇作ってみたで!」的なタイトルだと感じていたのだが、実は「みんなも自分のプレイで時代劇撮ってや!」的な側面もあるんじゃないかと勝手に思ったレベル。


・マストバイな侍ゲー

やり込み的な面でもそこそこ分量はありそうだ。サブクエストは豊富に発生し、スキルや奥義、剣術的な意味での型、そして「暗具」というサブ武器的なものの習得なども、コンプリートするならそれなりに時間がかかる気がする。

ここまで褒めちぎっている感があるので、マイナスな側面についても触れておこう。『Ghost of Tsushima』は、「ガチに元寇襲来時の対馬を再現したリアルなシミュレーション」的なものを求める人にはお勧めできない。

具体的な時代と舞台設定から、史実に基づいて本格的に当時を再現したものを期待する人が一定数出るのは自然なことだろう。そういったタイトルを望んでいた人にとっては残念だが、このゲームの元寇襲来は現実のそれとは違っているし、対馬の地形や風景も当時のそれとは違っていると思われる。

登場人物やストーリーは完全にフィクションで、時々ファンタジーも入っている。対馬のマップは現実以上に美しく描かれてる感があるし、登場人物も架空だし。もしその辺が全然OKなら、『Ghost of Tsushima』は現状最もプレイしがいのある侍ゲーの内の一つだと思う。ちなみにCEROレーティングはZ(18才以上対象)なので、その点には留意を。

参照元:Ghost of Tsushima
Report:江川資具
ScreenShots:©2020 Sony Interactive Entertainment LLC.

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