ロケットニュース24

【衝撃】「ラジオ体操」のサブスク音源が謎に充実しすぎている件 / フランス語、津軽弁、幻の『ラジオ体操第3』など

2020年7月6日

テレワーク期間に入ってからここ数カ月、朝起きたらまずラジオ体操をするようにしている。以前働いていた会社は朝礼の時に支店全員でラジオ体操を実施していたのだが、意外と体が軽くなるので仕事前の運動にちょうどよかったのだ。けっこういいよ、ラジオ体操。

で、その際によく利用しているのがYouTubeにあるNHKなどの動画。我々がよく知る、あのラジオ体操である。ところが最近、何の気なしにSpotify(スポティファイ)で「ラジオ体操」と検索してみたところ、これが謎の充実を見せていたためぜひお伝えしたい。

・ノスタルジー体操

ラジオ体操と言えば、ターンターンタタタタタ、ターンターンタタタタタ♪ という曲から始まり「腕を前から上にあげて大きく背伸びの運動から!」「いち、に、さん、し!!」と続くのがお馴染みである。小学生の頃の夏休みの様子が目に浮かぶようだが……

試しにSpotifyで「ラジオ体操」と検索してみると、オフィシャルのリリース音源が思った以上に大量に表示されるので驚いてしまう。え、ラジオ体操ってこんなにあんの?


個人的にグッときたのが『ラジオ体操の歌』だ。こ、これは……! そう、ラジオ体操の前に流れていた「あ~た~らし~い~朝が来た♪」という懐かしの曲である。眠い目をこすって近所の会場へ行き、友達と挨拶を交わし、最後にスタンプを押してもらうところまで鮮明に浮かんだぞ。超なちぃ……。で、ここからが本題。


もちろん普通のラジオ体操音源もあるが、


中にはちょっと変わったものもあって、驚くことに曲中の指導が各地の方言になっているバージョンが存在するのだ。どうやら『ラジオ体操 第1・第2 ご当地版』というコンピレーションCDが2015年に発売されているらしい。

・謎の充実

岩手弁、茨城弁、京都弁、大阪弁、広島弁、土佐弁、博多弁、熊本弁、鹿児島弁、ウチナーグチと全国の主要な方言を網羅しており、特に津軽弁ver.に関しては、ラジオ体操であるにもかかわらず、冒頭から最後まで何を言っているのかサッパリ分からない。

と言ってもまあ日本語は日本語なので、ニュアンスでなんとなく意味を理解することはできる。しかし、さすがにこれは無理であろう。


まさかのラジオ体操 世界編……!

・まだ見ぬ強敵たち

英語、中国語、韓国語はもちろん、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、果てはスワヒリ語まである始末でもはや手に負えない。しかもそれぞれの国に曲調もやや寄せてきており、例えばスペイン語ver.はフラメンコ風味だったりするのだ。

『ラジオ体操の歌』に続いて、個人的に特にグッときたのがフランス語ver.である。アデイトという女性が声を担当しているのだが、これがいかにもなウィスパーボイスで、さらには……


「アン、ドゥ、トロワァ……」


無駄にエロい。


なんでそんな吐息を漏らすようにカウントするんだよ。フレンチポップかよ。これラジオ体操やぞ! 明らかに朝一のノリではなくて笑ってしまった。


他にもドラえもんのキャラバージョンがあったり……


終戦後1年半だけ放送されたという幻の「ラジオ体操第3」が配信されていたりと、やたら情報量が豊富で面白い。

・今日も元気に

まあ自分が体操する時にスワヒリ語ver.を使用するかどうかは別としても、一聴の価値は大いにあるだろう。子供の頃に散々やったからもういい! という人も中にはいるかもしれないが、大人になってからのラジオ体操はけっこう気持ちがいいのでオススメである。それでは今日も一日、元気に頑張っていきましょう!

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:Spotify(iOS)

モバイルバージョンを終了