本日2020年6月29日のお昼ごろ。何気なくTwitterを開くと、トレンドになんと『小僧寿し』の文字が。「つ、ついに逝ったか……!」と反射的に思ってしまったのは私(あひるねこ)だけではあるまい。
持ち帰り寿司の老舗『小僧寿し』に私(あひるねこ)が最後に行ったのは、おそらく小学3~4年生の頃。正直言って、その存在は記憶から薄れつつある。でもよ……。勝手に逝っちまうなんて、そんなの寂しいじゃねーか……! 心配になったので、25年以上ぶりに『小僧寿し』に行ってみることにした。
・四半世紀ぶり
お店の公式サイトによれば、東京都内には現在『小僧寿し』が13店舗あるという。だいぶ少ないような気がするが、よく考えたらそもそも都内で小僧寿しなんて見たことがない。本当に今もあるのだろうか?
目的地に向かって歩いていると……遠くの方に何やら見覚えのある看板が。あ、あれは……!
小僧寿しでお馴染み、軽くお辞儀してる人……!!
・当時と同じ姿
マジかよ、アンタまだ現役だったのか……! そこには昔となんら変わらない小僧寿しの店舗があった。「小僧~ずっしチェ~ン!」という懐かしのCMソングが頭の中に鳴り響く。
ただ、さすがにもう『ドラえもん寿司』はないらしい。世代的に小僧寿しと言えばドラえもんのイメージだが、現在のキッズメニューはキャラクターものではないようだ。せっかくなので1種類ずつ買ってみるとして……。
もう一つ何か買っておこうと店内を眺めていると、あまり小僧寿しっぽくないメニューを発見した。な、何だ? この……
『キングスペシャル』ってのは……。
『すずらん』や『こすもす』みたいな “和” な商品名が並ぶ小僧寿しにあって、あまりにも世界観が異なるネーミングである。逆にめちゃくちゃ当サイト向けではないか。というワケでこいつも購入。10分少々待った後、寿司を受け取り帰宅した。
・開封
『はっぴーキッズセット』はパンダずし(税込529円)と手巻(税込540円)の2種類。お菓子とおもちゃが付いてくる可愛らしい内容だが……
パンダの鼻が帰ってくる途中でもげてしまっているあたり、小僧寿しらしくて(?)実に良い。
そして気になる『キングスペシャル』。どうやらこちらは店舗オリジナルメニューらしい。検索するとちょいちょい情報が出てきた。高級ネタではないものの、14貫入って税込700円とかなりお得な商品になっている。さっそく食べてみると……
あれ?
なんか、記憶の中の小僧寿しよりウマい気が……。
・混乱
かつて小僧寿しに対して、小学生ながらに何となく “スナック寿司” みたいなイメージを抱いていた私。ところがあれから約25年。なぜだろう、今はあの時よりもおいしく感じるのだ。
作って間もない状態で食べたからというのも間違いなくあるだろうが、ネタの鮮度に特に問題はなく、シャリも柔らかすぎず固すぎずちょうどいい塩梅。少なくともスーパーのパック寿司よりは確実に上等である。え、小僧寿しってこんな感じだったっけ?
・小僧の時代
Twitterに『小僧寿し』がトレンド入りした明確な理由は不明だが、どうやら新型コロナによる外出自粛によって持ち帰り寿司の売上が増加し、それに伴い株価が上昇したことが少なからず影響しているようだ。
久しぶりに『小僧寿し』の名前を見て、勝手に心配になり はせ参じたワケだが……むしろ今こそ小僧寿しが熱いのかもしれない。私同様、何年も足を運んでいない人はそれなりにいるのではないかと思うが、懐かしさと新鮮さが同時に味わえるのでオススメである。ぜひ。
参照元:小僧寿し、Twitter、ロイター
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼『はっぴーキッズセット』パンダずし(税込529円)と、
▼手巻(税込540円)。
▼中にはお菓子が入ってるぞ(店頭でおもちゃももらえる)。