2020年6月、東京のど真ん中にオープンした原宿IKEA(イケア)。同店は日本初となる超都心型店舗で、これまで国内10店舗を展開してきた郊外型IKEAとは少々違う。何が違うのかはこちらの記事をご覧いただくとして、その1つが『ツンブロード』だ。
ツンブロードとはスウェーデン伝統の薄いフラットブレッドのことで、様々な具を巻いて食べる料理のことを指す。IKEA原宿では全16種類のツンブロードを販売中で、同店だけの限定メニューとなっている。果たして、No.1ツンブロードはどれなのか? 全16種類を食べ比べてみたのでご報告したい。
・IKEA原宿限定メニュー
『ツンブロード』と聞いても、おそらく多くの日本人は聞き慣れないことだろう。冒頭でもお伝えした通りツンブロードはスウェーデン伝統の薄いフラットブレットのことで、ブリトーの皮をイメージすると遠くないハズ。名前こそ違えど世界には似たような料理が多いのだ。
さて、IKEA原宿では甘い系からしょっぱい系まで全16種類のツンブロードを販売しており、なんならカフェではツンブロード以外の食事を販売していない(ドリンクを除く)。同店は何としてでもツンブロードをIKEA原宿の名物にしたいということなのだろう。
とはいえ、16種類もあると何を注文したらいいのかわからない人も多いに違いない。そこで我々ロケットニュース24がIKEA原宿で販売中のツンブロード全16種類を実食し、勝手に5段階評価でオススメを決めることにした。おそらくこれは日本初の試みのハズ。ズバリ、保存版だ。
・クラシック(390円)☆☆☆☆
エビ・ソーセージ・マヨネーズ・マッシュポテト入り。なめらかな舌触りのマッシュポテトがイイ感じ。迷ったらこれでイイかも。
・エッグマヨ(200円)☆☆☆
タマゴ・青ネギ・マヨネーズ入り。シンプルで素朴に美味しいので、お子さんにはいいかも。ただし、ややボリュームには欠ける。
・サーモン(500円)☆☆☆☆
レタス・スモークサーモン・タルタルソース入り。全16種類の中でもっとも高価だが、結局のところサーモンとタルタルソースの組み合わせは鉄板だ。サーモンが苦手でなければとりあえずコレを食べておけば間違いなし。
・ベジソーセージ(200円)☆☆☆☆☆
レタス・グリーンピース・マヨネーズ。シンプルな構成だけにあまり期待していなかったが、結論としてはベジソーセージがコスパ最強だ。ペースト状のグリーンピースが優しい甘さで最高。これで200円なら文句なし。
・ベジチーズソーセージ(250円)☆☆☆
トマト・レタス・プラントベースチーズ。そこまでチーズの風味が強くなく、チーズ感を期待しすぎると肩透かしを喰らうかも。意外とシンプルな美味しさ。
・ベジテリヤキソーセージ(300円)☆☆☆
トマト・レタス・マヨネーズ・テリヤキソース。具はともかくとして、最終的には全てをテリヤキソースが持っていく。テリヤキソース好きならきっと満足できるハズ。
・ベジテリヤキチーズソーセージ(400円)☆☆
トマト・レタス・マヨネーズ・テリヤキソース・ブラントベースチーズ。「ベジチーズソーセージ」同様、チーズ感はそこまでなく、テリヤキソースの方が圧倒的に勝っている。価格も考慮すると☆2。
・ダブルベジソーセージ(400円)☆☆☆
レタス・グリーンピース・マヨネーズ。「ベジソーセージ」と同じくグリーンピースの優しい甘さが美味しい。……が、価格が倍ならベジソーセージを2つ買った方がイイかも。
・キャラメルナッツ(150円)☆☆☆
ホイップクリーム・アーモンド・キャラメルソース。全16種類の中で最安値。味としては申し分ないが、具がボリュームに欠けるためやや物足りないかも。メインの実態(具)が少ないので「あれ? 何を食べてるんだっけ?」という感覚に陥る。でも味はウマい。
・アップルシナモン(300円)☆☆☆☆
ホイップクリーム・りんご・アップルジャム・シナモンパウダー。りんごとシナモンのコンビネーションは鉄板。ウマい。……が、生の角切りりんごの主張が強すぎる気も。生ではなく煮たりんごなら☆5行っていた可能性十分。
・ブルーベリー(350円)☆☆☆
ホイップクリーム・ブルーベリー。こういう味なんだろうな、と予想した通りの味。可もなく不可もなく、ブルーベリーが好きな人にはオススメ。とはいえ、アップルシナモンより50円高いことを考えるとやや評価は落ちる。
・ストロベリー(350円)☆☆☆
ホイップクリーム・ストロベリー。ブルーベリーと全く同じ評価。ただし、果肉がしっかりしている分、ブルーベリーよりはオススメ。
・セムラ(390円)☆☆☆☆
ホイップクリーム・スライスアーモンド・アーモンドペースト。セムラとはアーモンドペーストのことで、これがなかなかウマい。とろみがあるのに香ばしく、摩訶不思議な味。滅多に食べられないという意味でもオススメ。
・チョコバナナ(290円)☆☆☆☆☆
ホイップクリーム・チョコレート・バナナ。この組み合わせで外す理由がなく、価格も含めて文句なしの5。ただし、チョコレートはチョコレートソースではなくチョコレートケーキなので、クレープのチョコバナナとはやや違う。
・ブルーベリー & ラズベリー(400円)☆☆☆
ホイップクリーム・ブルーベリー・ラズベリー。ブルーベリー単体だとやや物足りないのに、ラズベリーが加わると一気にグレードアップするから不思議。味は想定内だが、ブルーベリーやストロベリーを頼むなら50円プラスしてこちらの方がオススメ。
・チョコ & ベリー(490円)☆☆☆
チョコレート・ブルーベリー・ラズベリー。相性の良いチョコレートとベリーの組み合わせなので、普通にウマい。……が、サーモンに次ぎ値が張ることを考えると、コスパ的にはイマイチか。
ご覧のように、オススメのツンブロードは「ベジソーセージ」と「チョコバナナ」の2つに決定だ。とはいえ、どれも手堅く美味しいことは間違いない。“迷ったら” 、「ベジソーセージ」と「チョコバナナ」を思い出していただけると幸いだ。
というわけで、IKEA原宿に訪れた際はぜひともツンブロードをご賞味いただきたい。現在は新型コロナウィルス対策のため、基本はテイクアウト(ただし席が空いていれば店内飲食OK)となっているのでご注意あれ。
参考リンク:IKEA
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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