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Twitterで話題の「ぐわっと来る感じの縦写真」を自撮りで再現しようとした結果…… / ぐわっと来るコツを本人に聞いてみた

2020年5月12日

外出自粛で出かける頻度が少なくなると、ネットの役割は重要な意味を持つ。もちろん有益な情報を得られるだけではなく、非日常を味わう娯楽としても役割を果たすだろう。とくに日本で活発に利用されているTwitterは、さまざまな専門分野の人たちの情報を得るのに役立つだろう。

最近、私(佐藤)は、あるフォトグラファーの投稿に目を奪われた。それは、「ぐわっと来る感じの縦写真」である。スマホで投稿を見ると、色鮮やかな風景写真が表示されている。それをタップして拡大すると、本当にぐわっ! と来るのだ。本稿はぜひスマホで読んで頂きたい

・スマホで見るとぐわっと来る!

印象的な縦写真を投稿しているのは、別所隆弘さん( @TakahiroBessho )。2020年5月11日に次のように写真を投稿している。



投稿された4枚の写真、どれをタップして拡大してみてもぐわっと来る! なにコレ、すごい! コレやりたい!! こんなにきれいな風景写真は1枚も持ってないので、せめて自分がぐわっと来る感じにしてみたい!


・自撮りでぐわっとに挑戦

そこで手持ちの自撮りを縦長に加工して、挑戦することにした。私の頭のなかのイメージでは、全身画像を投稿したら、お腹のあたりがサムネイルの表示され……。


タップしたら全身ぐわっとなるかな?



これを見た人はきっと驚くぞ! わくわくしながら、投稿してみたところ……。


あれ? 全然そんな風になってないよね? ぐわっと来てないよね?


撮った写真をただ縦にしてもダメなのかな? 撮るところからやってみるか。


あれ? なってる?


ぐわってなってんの、顔だけじゃねえか!


クリップレンズをつけて再挑戦してみると……。


極端に脚の長い巨人みたいになったじゃねえか。おかしいだろ、コレ! どうやってやんの⁉


・ぐわっとのコツ

やってもやっても無理っぽいので、当の別所さんに直にお尋ねした。「ぐわって一体どうやるんですか? 自撮りでもできそうですか?」と。すると、快くメールでお返事頂いた。やり方のコツは以下の通りだ。


「ぐわっとくる写真ですが、基本は単純な話で、スマホの縦横比とTwitterの横表示のサムネイルの比率の差を利用して、「広くなった」と見た人に思ってもらえる工夫をするだけなんです。写真を9:16(iPhoneの場合)で準備すると、Twitterに1枚や4枚組でアップした時、任意の部分が切り取られて、横方向でサムネイルが表示されます。それをタップすると、今度はその写真が9:16だと縦方向いっぱいいっぱいに表示されるので、見た人が「ぐわっ」と感じるという寸法です。自撮りをしても、比率は9:16になっていないので、それを写真の編集機能で9:16の比率でクロップすれば、原理的には「ぐわっ」とした写真になるはずです

ただ、もうひとつ工夫をしたのは、サムネイルで切り取られる範囲が狭く見えるような、小さく見えるような、そういう写真を選んでます。なので、参道の写真だったり、消失点のある道の写真だったりが多くなってます。遠くの方に小さく写ってる部分が、「サムネで出てくれたらいいな」と思って選んでみました。そこをタップしてみたら、その周辺のでっかく写ってる部分が「ぐわっ」と拡大するので、皆さんビックリしてくれるんだと思います。実際にはTwitterの横方向サムネイルは、Twitter側で勝手に処理されるので、思った通りの場所が表示されているのは竹林の写真だけでしたが、それでもそれなりに「ぐわっ」とした感じにはなったのでオッケーかなと」


な~るほど、写真の縦横比と構図がぐわっとさせていたのか~。比率は加工できるけど、人物で奥行きを持たせる構図をとるのは難しいなあ~。被写体(自分)が正面にいるから、周りからぐわっとした感じにはしにくい。とはいえ、9:16を試す価値はある! ということで今一度挑戦したところ……。


やっぱり厳しいか……


こりゃ自撮りでぐわっとは難しいな。外出自粛が解けたら、屋外で撮影するのに挑戦しよう。いずれ出かけらるようになる日が来るまで、楽しみにとっておこう! 別所さん、ありがとうございました!!

取材協力:@TakahiroBessho
執筆:佐藤英典

▼素晴らしい風景写真、ぐわっと来る!

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