もし皆さんが「ブラジルにいても、日本にあるお店を自由に見て回って買い物ができる」と言われたら、どうリアクションするだろうか? 私はと言うと、ついに青い猫型ロボットが現れて『どこでもドア』を出してくれたのかと想像してしまった……。

同じようなことを思い浮かべる人は多いかと思うが、実は『どこでもドア』がなくても距離を越えて買い物することは可能らしい。では一体何を使うのかというと……アバターロボットだ。

その名も『newme(ニューミー)』は、コミュニケーション型のアバターロボット。これがお店に置いてあると、その場にいない利用者がロボットを通して店内を見て回り、店員さんとコミュニティケーションを取ったり出来るとのこと。言ってみれば、アバターロボットが一時的にあなたの分身になるのだ。

そんな『newme』の実証実験が、筆者の自宅からわずか徒歩5分の場所で行われた。本来は事前に「ANAアバター」のサイトでユーザー登録すれば自宅からでも遠隔操作できるのだが、今回はお誘いを受けたこともあり、また『newme(ニューミー)』がどのように動くのかを確認するためにも立ち寄ってみることにした。

なお、その実証実験は大分県とANAと大分市府内五番街商店街振興組合が三密を避けた状態で実施。会場は、大分市府内5番街にあるレディースのセレクトショップ「contessa ricca」だ。


普段であればおっさんの自分が立ち入るには眩しすぎるお店だが、今回は娘がいることもあって、堂々と入店。


広くてお洒落な店内で、娘とキョロキョロ……ヤツはどこにいるんだ……!? そう思って周りを見渡していると……



……いたっ!



遠隔操作ロボット『newme』だっ!!



娘とのファーストコンタクトはまさに未知との遭遇! ちなみに娘には出かける直前に「ロボットに会えるらしいよ」という適当な説明しかしてなかったので、ガンダムのようなロボットを思い描いていたらしい……。


『newme』と向かい合って、何やら照れる娘。慣れてきた頃に、ようやく娘が『newme』と会話をはじめた。


・操作した印象

さて、本題に行こう。実は『newme』の頭の黒い部分の画面には、操作している人の顔が写っている。


『newme』はこのまま店内を回ったり店員さんと話をしたりするので、操作する人はお店にいる必要がない。つまり、遠隔地にいても買い物が出来るのだ。


その操作は、ブラウザを通して行う。パソコンのブラウザからキーボードを使って簡単に操作可能で、マイクがあれば普段通り喋るだけで『newme』から自分の声が出せる。店内の移動も、店員さんとの会話も至ってスムーズだった。最初は戸惑っていた娘も、すぐに慣れて『newme』が自由に店内を動き回ってたぞ。


ここで、初めてアバターロボット『newme』を利用してみて感じた「良かった点」と「課題点」を挙げておきたい。


・良かった点

良かった点としては、まず簡単に使用できること。ブラウザのみで操作でき、初めてでもすぐに店内を見て回ることが出来たのは大きい。自宅にいながらお店で買い物ができるので、新型コロナ対策で自粛生活を送る今だからこそ必要な技術だと思う。

また、実際に実証実験では海外から参加した方もいたから、どこからでもアクセスできるなと感じた。

・課題点

一方で課題だと思った点は、まだ『newme』のみでは決済に対応していないこと。お金を支払うには、お店のネットショップやQRコード決済が必要になる。ただし、いずれ対応予定とのことだったので、期待して待つことにしよう。


それにしても、ロボットを通じてショッピングが楽しめるという未来を感じられて思いのほか楽しかった。青い猫型ロボットはまだまだ現れないかもしれないけど、自分達が子供の頃には想像もできなかったことが現実になっているな〜と改めて実感できた。興味がある方は、まずはサイト登録してみてはどうだろうか。

参考リンク:ANAアバターロボット コミュニケーション型 “newme(ニューミー)”(※2020年5月8日時点ではサイトに繋がりにくくなっているようです)
Report:kg
Photo:RocketNews24.

▼余談だが、その日は地元のテレビ局をはじめ様々なメディアが取材に来ていた