これから紹介するマスクは、どんな手芸ド素人でも作れるに違いない。とてつもなく簡単だからだ。使う素材も、恐らくすでにみんな持っているかと思うので、わざわざ買いに行く必要なんてないだろう。
針も糸もミシンも不要。必要なのは、ハンカチとゴム的なもの。そして、ハンカチを4分の1に折りたためる程度の器用さを持ち合わせていればいい。ちなみに私は手芸知識皆無でボタン留めも出来ないが、そんな私でも今は5秒くらいで作れる。
最初に言っておくと、それは何も私が編み出したわけではない。誰が最初にやりだしたかを言い始めると100年以上前になる可能性があるので置いておくとして、私は「川辺株式会社」のホームページ上にて、そのやり方を知った。なお川辺株式会社はハンカチやスカーフ、マフラーなどを取り扱っている会社だ。
したがって、マスクの作り方を知りたければ同社のホームページを見てもらえばいいのだが、実際に試すと「ここはどうすれば?」となる人もいるかと思う。そこで本記事では、実際に私が試行錯誤した過程も併せて紹介したい。
ではまず、手順から説明していこう。
手順その1:ハンカチを半分に折る。
手順その2:もう1度折って、ハンカチを4分の1サイズにする。
手順その3:ハンカチを3等分し、両端のところにゴム的なものをセッティング。川辺株式会社のHPによれば、「ゴムはヘアゴムや手芸用ゴムなどでOK」とのこと。
手順その4:ハンカチの外側1/3を内側に折る。
手順その5:逆サイドの1/3も内側に折る。
手順その6:ハンカチを持ち、ゴム部分を耳にかける。
──これで完成! ……なのだが、実際に試してみたところ、1つ困ったことがあった。何かというと、私の顔がデカすぎるために、ゴムがパッツンパッツンになってしまったのだ。その状態で無理やりゴムを耳にかけようものなら……
バチーン
と、一瞬でゴムが耳から外れてしまう。どうしたものか。ゴムを変えようか。というわけで、最初に使ったヘアゴムは諦め、伸縮性の包帯でトライ。
包帯のような優しい素材だったら、きっと大丈夫。かと思いきや……
耳の潰れ具合がエグい。
どうしたものか?
これはどうか?
あれはどうか?
うーん……
このような苦闘を繰り返した末、私がたどり着いたのは「輪ゴム」である。
当初、私は「耳に食い込んで痛いのではないか?」と思い輪ゴムを避けていたのだが、意外や意外。伸ばしまくったりしない限り、めちゃくちゃ優しいヤツで、ピッタリフィット。ゴム自体の厚みもほぼ無いため、耳にもかけやすい。
まぁ多少折る位置を調整する必要はあるものの、輪ゴムは全然悪くないぞ。むしろ個人的には1番アリ。
──というわけで、私と同じように “パチーン” や “耳潰れ” に悩んだ人は1度「輪ゴム」を検討してみてはいかがだろうか。
・注意点
最後に注意点を。このマスクはハンカチの素材によっては息苦しくなるとの声もあるから、実践する際はお気をつけて。それからもちろん、「このマスクをつけていれば新型コロナに感染しない」という訳ではない。実際の防御力という点でどの程度効果があるかは分からない……が、それを言い出すと、市販のマスクだってどうなのよ? となる。
そのへんに触れると長くなるために割愛するが、最近はマスクをつけずに咳(せき)をしたことが電車内のトラブルに繋がるケースも報告されている。そんなトラブルを避けたいけれどマスクが近所で売ってない……という人にとって、このハンカチマスクは選択肢の1つと言えるのではないだろうか。
参照元:川辺株式会社「ハンカチマスクの作り方」、朝日新聞
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼ちなみに、私が使用したのは42cm四方のハンカチ。