サイゼリヤのキッズメニューに掲載されている間違い探し。子供用だと思って侮ることなかれ。その仮面の下には蛇(じゃ)が潜んでいる。はたまた死神か……。鬼神の如き難易度を誇る本書を前に、身も心も焼かれたサイゼ者は数知れず。
そんな激ムズ間違い探しに、待望の新作が登場したというのだからガタガタ震えるしかない。さっそく挑戦してきたので、今回はその悪夢の模様をお伝えしよう。
・サイゼに潜む鬼
思えば前回の間違い探しも相当に厄介だった。皿に盛られた大量のアロスティチーニ(ラムの串焼き)の絵を見た時は「これ、1本ずつ全部チェックしてもそこには別に何もないパターンじゃね?」と気が遠のいたものだ。
・春の新作
サイゼの間違い探しが新しくなる時、それはグランドメニューが改定される時である。本来ならどんなメニューが加わったのかを気にするべきなのだろうが、今はそんなことは後回しだ。
待望の新作は「春のお祭り」がテーマらしい。中央のテーブルではマンマがソラマメにチーズを削って振りかけている。だがマンマに言いたい。余計なことすんなと。大量のソラマメだけでも面倒なのに、削ったチーズの粒まで見比べる必要が出てきたではないか。しかもおそらく、そこには特に何もない。
・悪夢の始まり
時刻は夜10時ジャスト。私(あひるねこ)と間違い探しとの死闘がついに幕を開けた。シラフではとてもやっていられないので、ワインを片手に攻略に臨む。ただ、私はこの時間が決して嫌いではない。
間違いの箇所を書いてしまうのはネタバレになるため避けるが、いつも5個くらいまでは楽勝なのだ。今回もそれは同じで、ナメてんのかコラ的な間違いを3カ所ほど一気に発見できるはず。なんだもう終わりか? もっと楽しませてくれよ、料理はまだ何も届いてないんだぜ? ところが……。
間違い7個目にして急に勢いがストップしてしまった。マジかよ、あと3カ所もあんのかよ……。絶対そんなにないだろ。10カ所はミスで全7カ所が正解だろ。ちょっと前までは間違い探しの更新を心待ちにしていたのに、いざやり始めると苦行でしかないのはなぜなのか。いたずらにワインばかりがすすむ。
ちなみに途中で、春の新メニュー『エビとブロッコリーのオーロラソース(税込499円)』を食べた。桜エビが入ったトマトクリームソースのスパゲティだ。エビの風味が濃厚だがしつこくなく、バランスに優れた一皿である。ウマし。
・マジで無理
そんな現実逃避を挟みながらも、最後2カ所を残してとうとうお手上げ状態になってしまう私。これ鬼キチいって。ここ最近の中でも屈指の難しさではないか。小さい文字のフォントまでチェックしたのに……まったく分からん!
だがしかし、結論から言うと私は、10カ所すべての間違いを発見することに見事成功したのだ。本当に……いや本当に大変だった。どことは言えないが、〇〇の△△の微妙な差に関しては「マジで頭おかしいんじゃねーか?」と本気でキレかけたぞ。
時刻は夜11時を回ったところ。つまり丸々1時間かかったワケだ。なんてムダな時間を過ごしたのだろう。だがそれがいい。これが私の考えるサイゼの最高の楽しみ方である。そして間違い探しは、最高のパートナーだ。
・とは言え……
お前の顔はしばらく見とうないと思うのもまた揺るぎない事実なり。なぜ金を払ってこんな修行みたいなことをしなければならないのか? なぜ毎度毎度こうも鬼畜な仕様にするのか? バカなのか? 今回の間違い探しもやはりディアボラ風、つまり悪魔的であった。挑戦する人はどうか覚悟していただきたい。
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼こちらも新メニュー『チョリソーと若鶏の盛合せ(税込599円)』。