福岡県太宰府市といえば、学問の神様・菅原道真をまつる太宰府天満宮はもちろん、令和ゆかりの地・坂本八幡宮も脚光を浴びたばかり。その勢いはとどまることを知らず、最近ではなんと、大人気漫画『鬼滅の刃(きめつのやいば)』のファンが同市に押し寄せているという。
鬼滅の刃の聖地としてファンたちが足を運ぶのは「宝満宮 竈門(かまど)神社」。もともと縁結びで有名な神社だが、主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)と同じ名前ということで一気にフィーバー。もしかしたら作品のルーツかも……ってことで、実際に行ってきたぞ!
・竈門神社
つい最近『鬼滅の刃』を最新刊まで一気読みした記者は “猪突猛進!! 猪突猛進!!” の勢いで竈門神社へ向かった。神社は九州で最も登山客が多いという宝満山のふもとにある。太宰府駅から車で向かえば10分もかからないだろう。ただし、駐車場待ちの渋滞は覚悟しておくように。
竈門神社の創建は644年、先述のとおり、古くから縁結びや厄除けの神様として信仰され、春は桜、秋は紅葉の名所としても有名。そんで “鬼滅の刃の聖地” ともなれば、無敵の人気ぶりを発揮しているだろう、という予想は的中。本殿前には多くの参拝者が行列をなしていた。
参拝を済ませた後に向かったのは「絵馬掛所(えまかけどころ)」。他にも見どころはたくさんあるが、とりあえず絵馬掛所は要チェックである。なぜなら、鬼滅の刃のイラストが描かれた絵馬がずらっと並んでいるからだ。うーむ、オッサンでもテンション上がっちゃいます。
ちなみに、絵馬には「コロナ撲滅」「学業成就」などの願いだけでなく、「鬼すべてが滅びますように」「冨岡義勇が幸せであれ」といった作品に対する熱い気持ちも記されていたぞ。
・作品との共通点
さて、竈門神社と鬼滅の刃の共通点は名前だけではない。たとえば、作者の吾峠呼世晴先生は福岡県出身。からの~、竈門神社は太宰府政庁を守護するため、鬼門に当たる場所に「鬼門封じ」として建てられたという。つまり、鬼滅の刃の「鬼退治」とテーマが重なるのだ。
さらに! 修験道で知られる宝満山は、今も修験者が山中で厳しい修行をしている。で、その修験者が着ている「市松模様」の装束が、主人公・炭治郎が着ている羽織の柄と同じらしい。マジかよ。作品との関係性は明確にされていないものの、期待してしまう気持ちもわかる。
・太宰府が熱い
昨年の坂本八幡宮フィーバーからの竈門神社……太宰府市の連発ホームランは「観光資源に乏しい」と言われる福岡県にとっては明るいニュースだろう。絵馬の願いにもあったように「コロナ撲滅」でさらに多くの人でにぎわう聖地となってもらいたい。みんなもマナーとルールを守って気持ちよく参拝してくれ!
・今回ご紹介したスポットの詳細データ
名称 宝満宮 竈門神社
住所 福岡県太宰府市大字内山883
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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▼御朱印
▼展望舞台からの景色も気持ちいい
▼「えん結び 幸福の木」の横で寝ている猫もかわいい
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