ロケットニュース24

【高さ約20センチ】そびえたつ『若鶏のカツ』と遭遇! 感情の行き場をなくすと人って笑っちゃうんだな… / 奈良「とんまさ」

2020年3月16日

いまだかつてない事態に直面した際、どうやら人は笑ってしまう生きものらしい。と言うのも、先日とんでもないモノを目にしてしまったのだが、その際に思わず吹き出してしまったのだ。「え……マジで!?」と我が目を疑い、情報処理が追い付かず、笑いにつながった次第。

いやはやまさか、 “若鶏のカツ” を見て爆笑する日が来ようとは。人生、何が待ち受けているかわからないものだ。「コイツ何言ってんだ?」と思ったあなたは、奈良にある『とんまさ』に行ってみてほしい。絶対に笑っちゃうから。

・日本一でかい「とんかつ」の店として有名

その筋の人は、何の話かお分かりだろう。『とんまさ』は “日本一でかいとんかつ” を提供する店として有名なのだ。しかし、とんまさの真価は豚のみにあらず。実はチキン(若鶏)カツだって、すんごい。

何がスゴイって、若鶏かつ定食(大)というメニューがあってだな。価格は1800円とカツにしては、そこそこリーズナブルなんだけどな。高さが約20㎝もあるんだぜ。20㎝と言えばアレだ、ボウリングボールの直径くらいあるのだよ。

・これほどのカツはなかなかない

奈良で暮らす記者は、かねてより同店の若鶏かつ定食(大)がエグイという話を聞いていた。がしかし、ひとりで行く勇気はモチロンない。そこで何度か同店に足を運び、ついにはかつて残り1切れというところまでたどり着いたことがあるという友人を引き連れ、お邪魔することにした。

友人(ギリ30代男性・引き続き嫁募集中)は以前にドロドロ系ラーメンを食した際にも、手伝ってくれた男だ。今回も、ためになる食べ方なぞを伝授してくれるに違いないということで誘った次第。

店に到着し、注文したカツを待つ間、彼に同店のカツについて聞いてみることにした。すると彼は「奈良県でもこれほどのカツはなかなかない。まずウマい。そして量が……」と複雑な表情を見せる。不安になってきたところで、件(くだん)のカツが登場だ。

・笑ってごまかす以外の道はなし

運ばれて来たお盆に乗っているのは、白米とみそ汁、そしてソースのみ。「おかしい。カツの姿が見えない」と思っていたその時、厨房から定員さんが両手で包み込み、恭(うやうや)しくソレは運ばれてきた。

手袋をした店員さんが手にしているソレを見た瞬間の、記者の感情をどう表現したものか。何かの悪い冗談かと思わずにはいられなかった。だって、高さがオカシイ! それはカツが積み重なっていい高さじゃないだろ!! 

サクッと測ってみたところ、だいたい18㎝だった。これはもう笑うしかない。笑ってごまかすしかない! 絶対に食べ切るのは無理だろ、コレ!! しかしできることならば完食したいという気持ちはあったので、友人に食べ切るコツを聞いてみることにした。

彼曰く、ひたすらカツを食べ続けるポイントは “しばらくは何もつけずに口に入れること” だそうだ。味に慣れ始めたころ、塩コショウやソースを付ける。つまり味変することが大事なのだろう。色んな味を感じることが、お腹に入れ続けることができるコツらしい。

わかったようなわからないような感じではあるが、とりあえずその言葉に従い食べ続けること10分……20分……30分……あたりでゴメンナサイ。ギブアップでした。カツ自体は鶏肉本来の旨味はモチロン、厚めの卵の層に覆われているからか、ふんわりと甘みもあり美味しい。すっごく美味しい。

だがしかし、いくらなんでもこの量は正直しんどい。ふと目の前に座る友人を見ると「年には勝てん」と言いながら、あと6切れというところで こと切れていた。この量を腹に収めることができる人は、一体全体どれほどいるのだろうか。

・完食する人が増えればカツの量も増える予定

気になったので店員さんに聞いてみたところ、完食できるのは注文する人の1割程度という。「もし食べ切る人が増えてくれば、それに伴いカツの量も増やしていく予定なんですけどね~」と笑顔で恐ろしいことを言っていた。

このカツを提供し始めた先代のころから、若鶏かつ定食(大)はそういう仕組みとのこと。先代は戦時中に常にお腹を空かせていた経験があり、とにかくたくさん食べてほしいという思いから生まれたメニューなのだそうだ。なるほどな。

まあ心配せずとも、残してしまったカツは持ち帰ることができる。記者は20切れほど持ち帰り、カツカレーとチキン南蛮風にしていただいたぞ。不思議なことに時間を置いて食べると、少し味わいが変わってそれもまた良し。

色いろな意味でカツも奥が深いなと感じた、とんまさの『若鶏かつ定食(大)』──。しばらく揚げ物は控えたい気分ではあるが、落ち着いたときにまたチャレンジしてみたいと思う味だった。あなたもレッツチャレンジやで。

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 とんまさ
住所 奈良県大和郡山市南郡山町363-23 梅花ハイツ1F
時間 平日11:00〜15:00(LO14:30)、17:00〜21:00(LO20:30)/ 土日祝日11:00〜21:00(LO20:30)
定休日 月曜(祝日の場合営業。翌日が代休)

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

▼日本一でかいとんかつで有名な「とんまさ」

▼若鶏のかつもスゴかった……

▼かつの下敷きになって発掘困難なレモン

▼キャベツが見えてくると心底ほっとする

▼味変しながら食べることがコツ

▼ごめんなさい。食べ切ることができませんでした……

▼持ち帰りカレーなどに

▼ほかにも気になるメニューが盛りだくさんな「とんまさ」

▼きっとまたお邪魔します! 

[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

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日本、〒639-1007 奈良県大和郡山市南郡山町363−23
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