皆さん、どうやら地球に新しく月が誕生していたようです。と言っても、従来からある月よりも遥かに小型。自動車サイズだそう。そのため夜空を見上げても見えませんが、とりあえずミニムーンとして話題になっています。
・2020 CD3
ミニムーンを発見したのはアリゾナ大学のカタリナ・スカイサーベイで、「2020 CD3」と名付けられています。国際天文学連合(IAU)から出たアナウンスによると、既知のいかなる人工物とも関連性はなく、高い確率で地球の重力に捕らえられたアステロイドとの見方が強いとのこと。
化学系メディアNew Scientistによると、ミニムーンが見つかったのは2020年2月15日。ですが3年ほど前から地球の周りを周回していたことが計算から判明。より詳細なサイズは1.9から3.5メートルほどで、大きい方の月の軌道よりもかなり外側を、約47日かけて地球を一周しているそうです。
「月」ということで、現在は地球の近くを周回していますが、その軌道は安定していないもよう。4月中にも地球の重力から脱出してどこかに飛んでいってしまうという専門家からの見解もありますが、より正確な予想のためには更なる調査が必要だとか。
・イーロンのアレじゃない
ところで、地球周辺を漂っている自動車サイズのものと聞いて、あるものが思い出されないでしょうか? それは、2018年2月7日(日本時間)にテスラ社やSpace X社のCEOイーロン・マスク氏が宇宙に飛ばした「テスラ ロードスター」と運転席の「スターマン」。
自動車サイズのミニムーンを報じるNew Scientistのツイートに対して、イーロン・マスク氏本人が「It’s not mine.(僕のじゃない)」とリプライ。14時間ほどで1500回以上のリツイートと2万7000回以上の ”いいね” をされ、元のツイートよりもバズっています。
自動車サイズの月と聞いて、宇宙を漂うロードスターをイメージした人多そうですしね。ちなみに、宇宙を漂うロードスターの起動をシミュレーションし続けるサイト「Where is ROADSTER?」によると、2020年2月27日現在のロードスターの位置は火星の軌道の外側なもよう。
参照元:Twitter @newscientist、@elonmusk、@WierzchosKacper、IAU、Where is ROADSTER?
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
▼New Scientist「車サイズの新しい月ができてるで」 マスク氏「僕のじゃない」
It’s not mine
— Elon Musk (@elonmusk) February 26, 2020
▼発見者のKacper WierzchosさんのTwitterにて公開されている「2020 CD3」を捉えた画像
https://twitter.com/WierzchosKacper/status/1232460436634656769