グルメ漫画の金字塔とも呼ばれる『美味しんぼ』には数えられないほど多くの料理が登場するが、そのなかで作ってみたい料理としてよく名があがるのが「ローピン」だ。
雪山の別荘に閉じ込められた主人公・山岡たちが限られた材料で作り出した「非常食」である。雪山で「このまま死ぬかもしれない」という緊迫した状態からの、ホカホカのローピンはめちゃくちゃウマそう。そんなローピンがもっと簡単に作れるのをご存知だろうか? 餃子の皮を使えばいいのだ!
・餃子の皮でローピンを作ろう
原作12巻収録、アニメなら第61話「非常食」に登場するローピンは、小麦粉にネギとごま油、塩を使って作る中国の家庭料理だ。ネギパイや葱油餅(ツォンヨウビン)と呼ばれることもある。
材料こそシンプルであるものの、小麦粉をこねるのがちょっと面倒でパイっぽいサクサクした食感を出すのも少し難しかったりする。だがしかし! この小麦粉を餃子の皮に置き換えることで、作業は半分になり、しかも確実にサックサクとなるのだ。作り方は以下の通り!
【材料】
・餃子の皮:3枚でローピン1枚分
・ネギ:適量
・ごま油:適量
・塩:2つまみ
【作り方】
1.ネギをみじん切りにする
2.餃子の皮を並べ、その表面にごま油を塗る
3.並べた餃子の皮のうち2枚にネギをのせ、その上に塩を1つまみずつふる
4.一番上がネギなしの皮になるように餃子の皮を3枚とも重ねる
5.4を綿棒で細長く四角になるようにのばす
6.四角の長い辺が手前にくるように置き直し、手前から巻いていく
7.6を端から巻き、円柱状になるように形を整える
8.7の上からボウルなどを押し当て、圧をかけて平たい円になるようにのばす
7.熱したフライパンに油をしき、8をこんがり焼く。両面が黄金色に焼けたら完成
・サクサク! 完全に本場の味
出来上がったローピンは手の平サイズ。『美味しんぼ』に登場するものほど大きくはないが、その味と食感は……ハオチィィィィィッッッ!(好吃 / 美味しい)
3層の餃子の皮がまるでパイの層。外側はサクサクぱりっ、ネギの部分はネギの旨味とごま油の香りがしみこみモッチリ。もう完璧! まるで熟練の屋台職人が作ったかのような味わいなのだ。
『美味しんぼ』では何も食材がないときの非常食として登場したローピンだが、より手軽になった餃子の皮版は非常時のみならず、おやつに良し、おつまみに良し、子供の朝食にも良しのオールマイティータイプだ。さらに上に卵を落としたり、チーズをのせても好(ハオ)。餃子の皮が余ったら、ローピンが食べたくなったら、ぜひトライしてみてほしい!
参考リンク:小学館「美味しんぼ」
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
▼作り方のまとめ動画
▼中国で出会ったローピン(葱油饼)のリアル屋台
▼餃子の皮版は小さいけど食感は屋台に負けてない