「ふるさと祭り東京2020」なるイベントが現在東京ドームで開催中だ。日本各地の名物が一堂に会していること、すごく混んでいること、ナメた気持ちで立ち寄ったら “行列四段構え” に心を打ち砕かれたことを以前に当サイトで紹介したから、覚えている人だっているかもしれない。
それを読んで “人ゴミに揉まれる覚悟” が固まった人は、あとは会場に行くのみ。美味いものを食べまくってイベントを堪能してほしいが、中には人気の「全国ご当地どんぶり選手権」のコーナーに行こうと思っている読者もいるはず。そんな方にお伝えしたい。
このエリアは丼が全般的に小ぶりだってことを。もしあなたが普通サイズを期待して買ったら「こんなもん? これだったらあと3杯は食える!!」となりかねない。結果、「再び丼チケットの行列に並ぶの? 最悪。もう帰ろ」となるだろう。
なので、「全国ご当地どんぶり選手権」エリアのどんぶりは基本ミニサイズだと頭に入れた上で、チケットの購入枚数を決めるのがいいかと思う。
・吉野家とのサイズ比較
参考までに、持ち帰った『和牛すき焼き&ハラミステーキ丼』&『うにめし丼』と吉野家の牛丼(並)の重さを比較したので、以下に記載しておきたい。
・吉野家の牛丼並(380円) → 367g
・和牛すき焼き&ハラミステーキ丼(500円) → 220g
・うにめし丼(500円) → 188g
いずれも容器込みの数値なので、厳密な丼の重量ではない。そもそも同じ店のものでも多少バラけがあるだろうから参考程度に考えてほしいが、丼によっては吉野家牛丼(並)の半分程度だったりもする。
当然ながら出店しているお店によって丼のサイズは異なるので、中にはもう少し大きなものもあるだろう。ただ、「全国ご当地どんぶり選手権」の丼は先述の通り全体的にコンパクト路線。
それは何も運営側がケチっているからではない。価格を500円で統一しているがために、仕方がないのだ。考えてみてほしい。出店しているのはどれも有名店で、ものによってはステーキやらウニやらウナギが乗っている。その丼を500円に収めようと思ったら、サイズが小さくなるのは必然。
何より、来場者のほとんどは「色々なものを食べたい」と思っているだろうから、丼が小さくてもあまり困らない。むしろ、価格を500円に統一することで会計がスムーズになるメリットを考えれば、コンパクトサイズの方が客にとっても都合がいいのだろう。
・2つの殿堂入り丼
サイズのことはこのくらいにして、味の方へ移ろう。今回私が同イベントで食べたのは、『和牛すき焼き&ハラミステーキ丼』『うにめし丼』『あか牛よくばり丼』『八戸銀サバトロづけ丼』『鰻まぶし丼』『名古屋コーチン親子丼』の合計6種類。その中で「普通かな」と感じたものは1つとしてなかった。どれも文句なしに美味。
なお、上の6つの中で『うにめし丼』と『八戸銀サバトロづけ丼』はグランプリを2度受賞した “殿堂入り丼” らしい。公式サイトによれば殿堂入りしたのは2つしかないから、私は「全国ご当地どんぶり選手権」の殿堂入り丼を全制覇したことになる。
では、実際に食べてみて殿堂入りの丼が特別に美味かったかというと……そんなことはない。もちろん殿堂入り丼は素晴らしかったが、残りの4つが劣っている印象もなかった。あとは好みの問題な気がする。肉が好きな人は肉系を推すだろうし、刺し身が好きな人はそっち系を推すのだろう。
・お世辞抜きで奇跡の500円
余談だが、フードイベントの場合、たとえ有名店のブースでも残念なものが出てくるのは珍しくないというか、私は過去に何度か経験している。しかし今回のイベントは違った。それどころか、どの店も「味をキープしながらどれだけ多くの人に提供できるか」を十分に研究している印象さえ受けた。
少なくとも私が食べた丼に関して言えば、「奇跡の500円」と言っても過言ではないように思う。
とはいえ!
「行列に4回並ぶのはマジでキツイっす」って人だっていることだろう。そんな人に言いたいのは、「何も全国ご当地どんぶり選手権で丼を買わなくても、周りのエリアに美味そうなものはいっぱい並んでるよ〜」ってこと。丼を扱う店だってゴロゴロある。
そこなら、行列は多くて3回で済む(入場チケット購入時+入場時+購入時)。もしあなたが入場チケットを事前に購入していたり、その店に行列が出来ていないなどの幸運に見舞われれば、入場時の行列に耐えるだけでいいかもしれない。
おまけに、「全国ご当地どんぶり選手権」のエリア外であれば、500円の “しばり” がないから、ビッグサイズの丼もあるぞ。効率的にガッツリいきたい人はエリア外の方がいいだろう。
とはいえ!
「1回でも行列に並ぶのはキツイ。つーか、人ゴミがマジで嫌」って人だっていることだろう。わかるぞ、その気持ち。私も人の多いところが苦手で、たとえ「美味いものが揃っている」と聞いていても混雑を想像したら出かけるのが億劫(おっくう)になるタイプだから、気持ちはよ〜くわかる。
そんな人のために、私が実際にとった行動をお伝えして、本記事を終わりにしたい。
・取材時のリアル行動
よっしゃーーー!
出口の案内発見!
回転扉を出たら……
やっと人ゴミから解放された……!
っておい!
外にも寿司屋が!
っておい!
あれは……!
神座(かむくら)!
さらに……
プロントやデニーズまで!
外にも色々あるやん……
とりあえず神座に入ったら……
ラーメン来たぁぁぁああああ!
はぁぁぁあああああああああ!
ゆったりした空間で食うラーメン、すげえぇぇぇええうまぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああ! 何これ? 超うめぇぇぇえええええええええええええ! 感動したぁぁあああ!!
結論:「ふるさと祭り東京」には美味いものが揃っているが、その周りにも美味い店はある。人ゴミが苦手な人は事前に欲しいものをチェックしておき、それを買ったらすぐに出て外でお腹を満たすのもアリ。以上。
・今回ご紹介したイベントの詳細データ
店名 ふるさと祭り東京
会場 東京ドーム(東京都文京区後楽1丁目3−61)
開催日時 2020年1月10日〜19日
開催時間 10:00~21:00 ※19日は18時まで
入場料 当日券1800円(平日1400円)
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼行列4段構え。まずはチケット購入に並び……
▼入場の際の行列
▼会場に入り、全国ご当地どんぶり選手権の専用チケットを買うための行列が終わったら……
▼各ブースに並ぶときにも行列
▼食べた6種の丼。左上から時計回りで『和牛すき焼き&ハラミステーキ丼』『うにめし丼』『あか牛よくばり丼』『八戸銀サバトロづけ丼』『鰻まぶし丼』『名古屋コーチン親子丼』。1日で食べたわけではなく……
▼2日連続で東京ドームを訪れました
▼マジで人が多いから、混雑具合を見て効率的に回ろう
▼さっきも言ったが、「全国ご当地どんぶり選手権」のエリア外にもブースいっぱいある