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2020年1月11日未明、今年最初の満月は半影月食! 午前2時半ごろから未明まで / ちなみにウルフムーン

2020年1月10日

2020年1月11日の午前4時半ごろに、月が今年最初の満月となる。直感的にわかりやすいようおおざっぱに言うと、10日の深夜から11日の未明にかけての満月ということ。11日ということで早とちりして、11日の日没後に空を見上げても遅いので気を付けて頂きたい。

それはともかく、今年最初の満月は、同時に今年最初の半影月食である! そもそも半影月食とは……そして天気はどうなっているのか……もろもろお伝えしていくぞ!

・本影と半影

そもそも月食とは、月が地球の影の中を通過していく際に、欠けたり暗くなったりする現象。これは皆さんもご存じのこと。ところで、この時に月の見え方に影響する地球の影には、大きく分けて2種類ある。それが本影と半影というもの。

本影は地球本体によって、月に届く太陽の光がすっかり遮られてできるの影のこと。例えば皆既月食は、まさに月がすっぽりとこの本影の中に入ったときに見られるものだ。そして部分月食は、一部分のみが本影に入った状態。

対して半影とは、本影の外側のすこし薄暗い程度の影のことである。そして月が本影には入らず、半影に一部か全てが入っている状態を半影月食というのだ。

・時間や別称

AstroArtsによると、全国で午前2時8分ごろから食が始まり、午前4時10分ごろに最大となるそうだ。部分月食や皆既月食と違い、半影月食はわかりやすく派手に欠けるわけではない。次第に暗くなる様に意識を集中させるなどして半影月食をたしなもう。

さて、せっかくの満月の話題ということで、今回はついでに時折話題になる別称についても触れてみよう。別称とは、例えば4月のピンクムーンだとか、6月のストロベリームーンだとかのたぐいである。

THE OLD FARMER’S ALMANACによると、1月の満月はウルフムーンというのだそう。なんだか強そう。出所は他同様にネイティブアメリカンだが、ウルフムーンな理由は「よくオオカミの遠吠えがよく聞こえる時期だから」ということらしい。

これについては伝統的に「飢えているから」と考えられていたそうだが、科学的な根拠はないもよう。近所に野生のオオカミがたくさん住んでいる方は、彼らの遠吠えにも意識を向けつつ月を眺めてみると面白いかもしれない。

・天気は

最後に気になる全国の天気を見ていこう。気象庁の週間天気予報によると、10日から11日にかけてどちらも晴れマークなのは大阪、高知、那覇、石垣(これから変わる可能性あり)。こちらのお住まいの皆さん、どうか心置きなく満月と半影月食を楽しんでください。

次に10日の夜か11日の早い時間のどちらかだけでも晴れとなっているのは東京、宇都宮、名古屋、高松、鹿児島。見えるかどうかはケースバイケースというところだろう。そのほかは両日の予報ともに雪なり曇りマークである。

より具体的な天気は、それぞれ詳細な時間毎の予報をチェックしたり、シンプルに夜空を見上げて月が見えるか否かで判断してほしい。また、観測に臨むにあたっては暖かい服装を徹底し、地域によってはオオカミにも気を配って頂きたい。

参照元:AstroArtsTHE OLD FARMER’S ALMANAC気象庁
執筆:江川資具
Photo:Rocketnews24.

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