いまさらながら、喫煙者の肩身は随分と狭くなっている。都内の喫煙所は次第に少なくなり、禁煙に踏み切る飲食店も増加。2020年、東京五輪を迎える頃にはどうなっているのだろうか? 私(佐藤)も喫煙者の1人として将来を憂慮している。
どげんかせんといかん! ということで、AppStoreを眺めていたところ、ちょうど私のような喫煙至上主義の人間にお誂え向きの有料アプリを発見!! 入れるしかねえだろッ! ということで速攻ダウンロードしたところ、冷静に価格を確認して、自らの愚かさに愕然とした……。
・煙の絆
禁煙の流れは着実に私の身近にも迫っている。当編集部内には、以前まで事務所常駐の8名のうち7名が喫煙者だった。たばこを吸って記事を書く、記事を書いてたばこを吸う。それが編集部の常識だった。2016年2月には全員で日没(18時)まで禁煙しようということになり、苦しみながら7時間を共に戦い抜いた。 “煙の絆” で結ばれた仲間だ。
残念なことに、それも過去の話。禁煙の波は、この新宿の片隅にまで押し寄せた。あろうことか、編集長GO羽鳥、副編集長和才雄一郎の2人が禁煙の悪夢に蝕まれ、たばこを捨てさる事態となったのだ。
なぜだ! なぜ編集部で重責を担う彼らが、たばこを捨てなければいけなかったんだ! こんな理不尽あっていいのか!? 悪いのは彼らじゃない、全部禁煙が悪いんだ! チキショー、禁煙め~。負けねえぞ、俺、絶対に負けないッ!! 大事な仲間からたばこを奪った禁煙を、絶対に許さない、絶対にだッ!
・使えそうなアプリ発見!
という訳で、引き続きたばこ(アイコス)を吸い続けることを固く誓う私だったが、いかんせん吸うところがねえ~……。この先、私も禁煙を誓う羽目になりそうで、寝つきが非常に悪い。
どうしたものかと考えていたところ、たまたまAppStoreで素晴らしいアプリを発見してしまった! おお!! これや、これやがな!
そのアプリは、有料アプリのナビゲーションカテゴリーで12位(2019年10月16日時点)に入っている「Mr.喫煙所MAP ~情報共有くん~【+Plas】」である。あとからいろいろ名前を付け足した感じがするが、まさに私の求めていたものだ。これで喫煙所を求めて街をウロウロ俳諧せずに済む!
大ざっぱに説明を見て秒速でダウンロード! 考える時間なんかムダだ、使えばわかる!
・使い方
インストールして起動すると、最初に位置情報の利用を求められるので、これを許可する。
次いで、利用規約を確認して問題なければ、同意して次に進む。
地図を開くと、標準の倍率では喫煙所が1カ所もないように見えるのだが、任意の場所をズームイン! すると、出てくる出てくる! 喫煙可能な店舗や屋外の喫煙所など、「こんなにあったっけ?」と思うほど発見できた!
新宿駅周辺で見てもめちゃくちゃある! よかった、時代は確実に禁煙の流れだけど、まだまだ吸える! まだまだ捨てたもんじゃないな!!
とはいえ、情報共有型、ユーザーが登録するタイプのマップなので、精度はイマイチ。位置がズレていたり、すでに廃止になった喫煙所が登録されていたりする。
しかも評価式で「星1つ」と辛口採点する喫煙者もいる。ナニ低評価してんだよ! 吸えるだけマシだろうが、コラ!! 贅沢いうな!
でも! たくさん吸える場所が見つかって、安心したヨ!
問題は価格である。このアプリの機能には満足しているが、あらためて購入時の価格を確認して、私は青ざめてしまった。だってこのアプリの販売価格は……
…………1840円なんですもの…………
・価格が重い
私の吸っているアイコスの「ヒーツ ブロンズ」は1箱470円。4箱で1880円であることを考えると、かなりお高いアプリなんじゃないかと思うのだが。喫煙者の皆さん、いかがだろうか?
行き慣れた場所なら、半径3キロ以内の喫煙所は完ぺきに把握している。不慣れな場所でも、昔馴染みの喫茶店や、ルノアール・ドトールなどのコーヒーショップならまだ吸える。このアプリの真価が問われるのは、もう少し先のことになりそうだ……。
参照元:iOS「Mr.喫煙MAP~情報共有くん~【+Plas】」
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
Screenshot:iOS「Mr.喫煙MAP~情報共有くん~【+Plas】」