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【秘湯】冒険心くすぐる「大洞窟風呂」は家族総出の手作り風呂だった / 熊本県『大洞窟の宿 湯楽亭』

2019年10月15日

露天風呂で見つけた扉を開けてみると、そこには巨大な洞窟風呂が広がっていた──まるでアドベンチャー映画の名作『グーニーズ』のような展開。そんな、思わず財宝を探したくなるような温泉宿が、火の国・熊本にあるという。

そこで今回は、全長32mにも及ぶガチの洞窟風呂を求めて熊本県上天草市へ。上天草市といえば、島原の乱を率いた伝説的人物・天草四郎の生誕地とも言われている。壮大なロマンを感じる最高のロケーションじゃないか。期待に胸を膨らませて、いざ大冒険へと出発!

・大洞窟の宿 湯楽亭

九州自動車道・松橋ICから車で1時間ほどの距離に、日本の秘湯ベスト6位に輝いた『大洞窟の宿 湯楽亭』がある。天草の豪快な “海の幸” も楽しめる温泉宿だが、立ち寄り入浴も可能だ。入浴料金は「大人600円・小学生400円・2歳~小学生以下は300円」って感じ。

・浴場は日替わりで男女入れ替え

それでは浴場へ。日替わりで男女入れ替えとなるが、それぞれ「白湯」「赤湯」「大洞窟風呂」を備えている。扉を開けて最初に登場したのは、白湯かけ流しの「岩風呂ゾーン」。こちら弱アルカリ性で、お湯が柔らかく滑らかな “美人の湯” である。

つづいて、パイプから源泉がざばざばと注がれる「赤湯ゾーン」。源泉かけ流しまくりのワイルドな内風呂で、床面は芸術的なビジュアルだ。湯の華が咲き乱れている。

ちなみに天候や季節によって、色に変化が見られるらしい。こちらの湯も、じっくり堪能するのは洞窟探検の後にしておこう。

ということで、いざ大洞窟風呂へ。

・大洞窟風呂への扉を探す

──と、期待値マックスで「この先に大洞窟風呂があります」と書かれた扉を開けたのだが……現れたのは、いわゆる普通の露天風呂。おい洞窟はどこだよ。こっちはもう冒険気分全開なんだよ。

ざぶざぶ歩き回って洞窟への手がかりを探していると、遠くの方に「スタッフ専用の入口」的な扉を発見した。入っていいのかな……とは思いつつも、近づいてみる。

いや、間違いない……あの扉だ。

そして……扉を開けてみると……

そこには巨大洞窟が!

ただただ、スゲェェェ……


・大洞窟風呂

いきなり現れた大洞窟風呂のあまりの迫力に、全裸であることを忘れて呆然と立ち尽くしてしまった。薄暗い洞窟内はとても静かで幻想的

そして……絶対に無いとは分かっていても、一応、財宝を探してみたくなる雰囲気である。探求心がくすぐられる「グーニーズ風呂」だ。思ったよりも広いなぁ。

・家族の手作り風呂

しかも驚いたのが、こちらの大洞窟風呂は、家族総出で完成させた「手作り風呂」だということ。なんでも会長がグングン掘り進めて、残りメンバーで岩を外に運び出したらしい。いや、根性あり過ぎなんですけど。

また温泉自体も、そもそもは夢に出てきた白髪の老人からの “お告げ” で発見したそうだ。「家族は半信半疑だったが、私(会長)はためらいもなく温泉の採掘を始めた」とのこと。そして、ためらわずに大洞窟を掘ったのか。会長えぐいな。

・熊本を代表する秘湯

そんなわけで、熊本を代表する「秘湯の物語」は、映画化待ったなしのアクションアドベンチャーであった。温泉型テーマパークの先駆け的存在とも言える大洞窟風呂。機会があればぜひ足を運んでみてほしい。

・今回ご紹介した施設の詳細データ

名称 大洞窟の宿 湯楽亭
住所 熊本県上天草市大矢野町上弓ヶ浜5190-2
時間 日帰り入浴は10:00~15:00 / 18:30~20:00(受付時間や休館日はホームページで要確認)

取材協力:大洞窟の宿 湯楽亭
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼神秘的な大洞窟風呂に大興奮でした

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日本、〒869-3602 熊本県上天草市大矢野町上弓ヶ浜5190−2
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