ロケットニュース24

【困惑】てんやの新商品『すて~きなビーフ天丼』を食べてみた正直な感想 → 目隠しされてるのかと思った

2019年10月8日

私(あひるねこ)はとても嬉しく思う。なぜって、俺たちの天丼チェーン「てんや」が久しぶりにワケの分からない新商品を発売したからだ。その名も『すて~きなビーフ天丼(税込850円)』! もう海鮮要素ゼロじゃねーか、最高かよ……。

おいしい天丼をリーズナブルな価格で提供する傍ら、まれにこういった謎商品を挟んでくる「てんや」のアティチュードに好感を覚える私は、意気揚々と店舗へ足を運んだ。ところが……。実物を食べた私の感想は「あれ? 目隠しされてる?」というものだったのだ。一体何があったというのか?

・「てんや」の謎商品、再び

2019年10月1日から11月20日まで(予定)の期間限定で発売される『すて~きなビーフ天丼』。このネーミングが実に良い。「ステーキ天丼じゃなくて、あくまでビーフ天丼だ! 分厚い肉を想像するなよ!! とは言え、ステーキはけっこう意識してるがな」という思惑が感じられる。好き。

注文を終え、さっそく姿を現した『ビーフ天丼』は思った以上に迫力あるルックスだ。丼から天ぷらが はみ出しまくっているぞ。好き好き。内容はビーフ天3枚、いんげん、キャロットという完全ステーキ仕様なメンツに加え、ファンにはお馴染み・ポテサラ天の復活も地味に熱い。

ただ、ビーフ天は思った通りかなり薄めだ。たしかにこれでステーキ天って言われたら軽くキレそうである。あくまで希少部位の牛ミスジを使った天ぷらと考えるのがいいだろう。で、かぶりつくと、さすが「てんや」だけあってすっごいサクサク! が……!

・困惑

これは……何を揚げているんだろう? いやミスジやん。さっき自分で書いてたやん。そう思われるかもしれない。違うのだ。ミスジだと思って食べているのに、それが本当にミスジなのかよく分からないのである。私は一体、何を食べているんだろうか?

天丼のタレに追いがけしたというオリジナルステーキソースは、日本食研との共同開発によるものらしい。そう言われるとたしかに「カンカンカンカン晩餐館(ばんさんかん)!」っぽい味がする。同様にいんげんは いんげんの味が、キャロットはキャロットの味がする。


そしてポテサラ天は、当然ポテサラの味がする。相変わらずウマい。しかし……。

このビーフ天だけは、どうもよく分からない。ソースと若干のガーリックバター、そして天ぷらの香りが8割以上を占めている感じなのだ。この肉の薄さだと仕方ないのかもしれないが、それにしても存在を消しすぎだろう。もっと自己を主張してこいよ! 日本人かよ!!

・まるで目隠し

この感覚、何かに似てるなぁ……そうだ! 当サイトで過去に実施していたグルメライター格付けチェックだ!! 簡単にご説明すると、2つある食品の内、どちらが高級かを目隠しした状態で食べて当てるというものである。

味覚が研ぎ澄まされるかと思いきや、情報が入って来ないためこれが非常に難しい。あの企画には我々も相当手を焼いたものだが、要はあの感じだ。ひたすら味に集中しているにもかかわらず、どうにもミスジの気配を手繰り寄せることができない。手がかりすら掴めない。

・混乱

もちろんマズいわけではないのだ。柔らかで、それでいて食べ応えもある。むしろウマい部類に入るだろう。しかし3枚目を食べてなお、私は自らの舌上にミスジの味を排除する特殊なフィルターの存在を感じてやまなかった。味覚の一部のみをハックされたかのような……なんとも奇妙な感覚だ。

実は同様の商品が2016年2月に発売されている。あなたは『てんや風ローストビーフ天丼』を覚えているだろうか? こちらも薄い牛肉を天ぷらにしたものだが、唯一異なるのは、当時の記事内で私は「肉の味が思ったよりも濃い」とハッキリ書いているのだ。果たしてこの差は一体……? 私の味覚、つまり脳はいまだ混乱を極めている。

参考リンク:天丼てんや
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼こちらの「てんや」、なんとセルフサービス店舗になってました。

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