凱旋門賞の話題で持ちきりの競馬界だが、国内では東西で秋のG1を占う重要なレースが繰り広げられる。
東京競馬場で行われる毎日王冠は、少頭数ながら5頭のG1馬が顔を揃える好メンバー。一方の京都大賞典はG1馬こそ不在ながら、実力拮抗で馬券的には魅力いっぱい。昼のレースでしっかり稼いで、夜のロンシャンを迎えましょう……。
・アエロリット、適性も展開も◎
日曜東京のメインは芝1800mで行われる毎日王冠。1着馬には天皇賞(秋)の優先出走権が与えられる。マイル路線と中距離路線の馬が激突する点に面白さがあるレースで、今年はややマイル色の濃いメンバー構成となった。
過去の傾向としては逃げ馬の台頭が目立つ。近10年で5頭の馬が3着以内に入っている(2009年ウオッカ2着、2013年クラレント3着、2014年サンレイレーザー2着、2015年エイシンヒカリ1着、2018年アエロリット1着)。単純計算で2年に一度は馬券に絡んでくることになり、マークが必要だろう。
本命は、昨年逃げて勝った③アエロリット。東京ではデビューから一貫してパフォーマンスが高く、今年の春もヴィクトリアマイルでハイペースの逃げを打って5着、安田記念ではアーモンドアイに先着しての2着。勝てはしなかったものの存分に見せ場を作った。
また、競馬場を問わず1800mという距離も得意にしており、過去3戦して連対率100パーセント。今回は少頭数で他に絡んでくる馬も少なそうなうえ、内枠までゲット。勝てる条件は揃っているといえそうだ。
馬券は馬単で勝負。③アエロリットを軸(1着固定)にして、相手は①⑤⑧⑨。
・お手馬でミルコ復活
日曜京都のメインは芝2400m(外回り)で行われる京都大賞典。こちらも1着馬には天皇賞(秋)の優先出走権が与えられる。
G1馬不在で混戦模様といえるが、充実度で頭ひとつ抜けているのは⑯グローリーヴェイズ。1月に日経新春杯を勝利すると、4月の天皇賞(春)では凱旋門賞に挑戦するフィエールマンとクビ差の接戦を演じた。
通算では(3,3,0,2)という成績だが、ミルコ・デムーロ騎手の騎乗時は4戦オール連対と人馬の相性もバッチリ。夏競馬では波に乗り切れていない感もあったデムーロ騎手、お手馬で復活する姿を期待したい。
馬券は馬単で勝負。⑯グローリーヴェイズを軸(1着固定)にして、相手は⑥⑧⑨⑩⑪⑮。
日曜日の夜(日本時間)、海の向こうフランスでは凱旋門賞が行われる。これまで日本の名だたる名馬が挑戦し、跳ね返されてきた世界屈指の大レース。今年はキセキ、フィエールマン、ブラストワンピースの3頭が日の丸を背負って出走する。歴史の扉が開くことはあるのだろうか。吉報を待とう!
・【追記(結果)2019年10月7日14:45更新】
毎日王冠はダノンキングリー → アエロリット → インディチャンプとガチガチの決着。一方、京都大賞典はドレッドノータス → ダンビュライト → シルヴァンシャーと大荒れでした。
参照元:JRA公式サイト
予想・執筆:グレート室町
Photo:RocketNews24.