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【検証】Twitterと連携するファンサービス「Fans’」を使って、自分のファンクラブを作ってみた! あらゆるクリエイターにオススメだけど……

2019年8月2日

以前の記事で、個人がスマホでファンクラブを運営できるサービス「CHIP」を紹介した。私(佐藤)も一丁前に月額100円で会員を募り、約半年の間、運営を続けてきたのだが、2019年5月末にサービスが終了してしまった。少数ではあってもファンの方と交流があったのに。残念だ……。

何かコレに代わるサービスはないのか? そう思い調べていたところ、Twitterと連携できるファンクラブサービスを発見した。それが今回紹介する「Fans’(ファンズ)」である。さっそく登録してファンクラブを開設したので、手順をお伝えしたいと思う。

・サービスの特徴

このウェブサービスの最大の特徴はTwitterと連携できることだ。ファンズに投稿した内容をTwitterにコピペする必要はない。つまり、ファンズに投稿すればTwitterにも同じ内容が反映される。もちろん、ファンクラブのみに限定した内容を投稿し、その通知だけをTwitterに投稿することも可能である。


また、自分の投稿をファンがハッシュタグで拡散する「Fanバサダー」という応援する仕組みも採用している。積極的に応援活動を行うファンは貢献度が上がり、ファンのランクが上昇するのだとか。


本稿では、このサービスのファンクラブの開設にフォーカスして紹介して行きたいと思う。ファンの活動については、公式サイトを参照いただきたい。


そしてファンからの支援金(ファンクラブの月額会員費)はオンライン決済サービス「Stripe(ストライプ)」で受け取ることになる。別途ストライプのアカウント登録が必要になるので、その点も注意していただきたい。


・登録の流れ

さて、ここからアカウント登録の流れをお伝えしよう。まず最初に、メールアドレスを登録する。ただし、登録する前に「利用規約」と「プライバシーポリシー」に目を通すことをオススメする。


登録したメールアドレスにURLが記載されているので、そのURLにアクセスしよう。


アクセスしたページでクリエイター名やプロフィール写真などの登録を行う。


なぜかここで、オンラインの人材マッチングサービス「CLOUD CASTING」との連携確認が表示される。まだ自分のファンクラブを設立してもいないのに、なぜ連携を求められるのか?


そもそも私はCLOUD CASTINGのアカウントを持っていないので、連携をオフにしたまま、クリエイター登録を終えた。


続いてTwitterとの連携。許可すると、Twitter側でもアカウントの利用の可否を求められるので、これを承諾する。


これでファンクラブの開設は完了だ。


実際にページを見てみると、会員ゼロの私のファンクラブが完成している。ここまでは比較的スムーズに手順を踏むことができた。少々面倒なのがここからだ。


・ストライプの登録

先に挙げた支援金の受け取りには、ストライプの登録が必要であることをお伝えした。ファンクラブのホーム画面を開いた状態で、画面上部左端のアカウントメニューを開くと、「支援金について」という項目を確認できるはずだ。


そこを開くと、支援金受け取りにストライプの登録が必要であることが改めて記載されている。アカウントを持っていない場合は、ここから登録へと進む。


こちらの登録には個人情報・銀行などの口座情報が必要になるので、公式サイトのヘルプに記載されている内容と照らし合わせて、間違いのないように入力して欲しい。


・ファン向けコンテンツ

これでおおむね必要な項目の入力は完了である。ここからは細かな項目の設定について紹介したい。このサービスはファンを惹きつけるための内容が充実している。ただの有料会員向けの記事を公開できるサービスではなく、ちょっとした仕掛けでファンを満足させる仕組みが用意されているのだ。


「ファン向けコンテンツ設定」を開くと、「自動送信メッセージ設定」には、登録直後に送信するメッセージや誕生日に送信するメッセージ。そのほか、3カ月・6カ月・12カ月とファン歴に応じた自動送信メッセージを設定することができる


まさかここまで出来るとは……。素人でも、ファンクラブだけはプロ顔負けのレベルで運用できる。


・追加できるコンテンツ

ホーム画面では、投稿(ポスト)のほかにワークス(実績)とプロフィールの設定が可能だ。ワークスではさらに「アートワーク」「ビデオ」「ミュージック」の追加することができ、プロフィールでは「概要」「バイオグラフィ」「リンク」を加えられる。



バンドやミュージシャン、アーティストや漫画家、写真家、コスプレイヤー、モデルなどなど、さまざまな分野で活動する人にとって、この設計はとても有難いのではないだろうか。


・実際の投稿

さて、実際に投稿してみよう。投稿画面を開くと、画面上部に「全体に公開」と「ファンのみに公開」がある。いずれかを選んで、投稿を行う。


全体公開でファンズに投稿すると、同じ内容がTwitterにも反映される。



ファン限定で公開すると、自分のファンにのみ記事が表示され、Twitterにはあらかじめ設定した内容と、ファンズへのリンクしか表示されない。



・月額会費が……

さて、ここまで紹介してきて、1番気になることがある。それはファンクラブの会費の設定だ。CHIPでは月額100円から会費の設定を行うことができたが、ファンズはというと……。

月額300円(税抜)で固定。クリエイターが受け取る支援金は、そこから30パーセント手数料を引かれることになる。


「ファンになるために、月300円払ってください」なんてワシャよう言わん! 100円でも十分だと思っていたのに、300円も……。正直、自分が月額300円払うとなったら、ファンになることを断念するかも。できれば会費の設定はさせてもらいたいところ。今後のバージョンアップで、改善されることを願う。

参照元:Fans’
Report:佐藤英典
Screenshot:Fans’

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