2019年6月3日、池袋に新しい飲食店がオープン。お店の名前は「モモブクロ」で、平日は17時に開店して24時か午前1時に閉店するんだとか。新しい飲み屋かラーメン屋かな? そう思ってたらパフェ専門店らしい。
公式HPには飲んだあとにシメのパフェとか書いてある。えー、飲んで食ってタダレタ胃袋にシメのパフェってどうなのよ? ぶっちゃけ胃もたれしそうだけど……やってみないとなんとも言えないところ。ということで実際に試してきました。
・モモブクロ
お店の場所は池袋西口エリア。ラーメン屋や飲み屋、そしてアヤシイお店などがごちゃ混ぜな、西一番街の最果てにあるビルの地下一階。目印は、池袋駅から遠い方の西一番街のゲートだ。その斜め下あたりに、光るアイスクリームの看板が置かれている。
ただ周辺は看板だらけでちょっとわかりにくい。しかも超強引な客引きが多く、右往左往していると野生の客引きに連続エンカウント待ったなし。ちなみに豊島区オフィシャルで「客引きは100%ぼったくり」なので絶対についていっちゃダメだぜ!
・夜パフェ
公式HPによると、この「夜パフェ」あるいは「シメパフェ」なるスタイルはもともとは札幌で生まれたそう。札幌市内には同系列のお店が3店舗もあるみたいだ。2017年には渋谷にも上陸。そして今度は池袋という流れ。
なるほど……勢力拡大のしかたを見るにジワジワと広まりつつあるのがわかる。お店に到着してみると、はたして地下に続く階段は入店待ちの人々で行列ができていた。聞こえてくる会話的に、大体みんな すでに飲んで食ってきてほろ酔いな感じ。
シメパフェ需要はガチであるらしいが、にわかには信じがたい。今回はシメのパフェがアリか否かを検証するため、あえて直前にがっつり大盛りのラーメンに餃子とチャーハンを食べてお腹いっぱいにしてある。
もちろん「飲み」状態を再現するためハイボールもセットで流し込んできている。正直なところ、物理的にお腹が苦しくてパフェどころではない。無理に甘いものを詰め込んだらリバースもあるレベルまで追い込まれた状態だ。
もしこの状態でおいしくパフェを食べられるなら、飲みのシメにパフェはアリだと結論付けてかまわないだろう。さぁかかってこいや! ……なんてイキっていたのだが、席についたときには並び始めて1時間が経過。すでにイイ感じにお腹がこなれてきてしまっていた。
・パフェは6種類
ということで早くも企画倒れ感があるが、せっかく1時間も待ったのでそのまま続行することに。メニューを見ると、メインのパフェはオープンの時点で全6種類。
「ピスタチオとチョコレート(1600円)」、「プリンセスチェリー(1800円)」、「ラベンダー畑(1600円)」など名前からなんとなくどんな味か想像できるものが3種。
残りは「ひまわりの約束(1600円)」、「ふらのぼんぼん(1700円)」、「龍玉(1800円)」と意味不明なものが3種。さすがに全部食べれば100%リバースコース。そこで今回は一番名前がカッコイイを龍玉をオーダー。なんて読むんだろう……リュウギョクかな?
そして注文から30分……
お姉さん「お待たせいたしました! ドラゴンボールです♪」
筆者「ドラゴンボール」
お姉さん「ドラゴンボール♪」
_人人人人人人人人人_
> ドラゴンボール <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
なるほど、一番上にあるのは確かに四星球。それでドラゴンボール……そういえばメニューにもそんなこと描いてあった気がする。ちなみにメニューに写真は無い。そのかわり全てキュートなイラストで描かれているのだが、撮影禁止だった。
メニューのイラストはパフェの構造というか、設計図的な感じで実質レシピ表のようなもの。真似されると困るとかそういうことだろうか。とりあえず禁止なので、みんなもメニューが栄えそうだからって撮影してSNSにアップしちゃダメだZE☆
・リフレッシュ
筆者の注文した龍玉ことドラゴンボールはマンゴーがメインで、ドラゴンフルーツのスライスとかも入っている。周囲にはドラゴンボールを集めると出てくる爬虫類をイメージしたのか、緑色をしたメロン味のチュイールなるもので飾られている。
なんだかんだで並んだときから1時間半経過しているため、お腹のほうは苦しくこそなくなったものの、依然としていっぱいである。空腹が最高の調味料であるならば、満腹感は最悪の調味料。はたしてドラゴンボールは満腹フィルターに勝てるのか。食べてみると……
(´_ゝ`) アッサリしてるぅ~!
パフェということで、こってりしたクリーム、ケーキ的なスポンジ、大量のフルーツ、そして甘いアイス……というようなものを予期していた。しかしいい意味でドラゴンボールは期待外れだ。
もし考えていた通りのパフェであれば、ラーメン定食にハイボールでギッチギチになった筆者の体はそれを受付なかっただろう。シメのパフェなんてやっぱり無いっすわ……と締めくくっていたはず。
ところが、少なくともドラゴンボールに関してはマンゴーがシャキシャキで、ドラゴンフルーツもシャキシャキで、フルーティなサラダ的感じ。下にアイスや杏仁豆腐、タピオカなども入っているが、食感と香りに彩りを添える程度のいい塩梅だ。
なるほどなぁ……確かにこれなら飲んで食べた後のギトギトでヨレヨレとなった味覚と胃に、むしろフレッシュ感を取り戻してくれる。大成功と大失敗の狭間のギリギリの勝負を、テクニカルに大成功に持ち込んだ感じ。
ぶっちゃけ飲んでなくても普通にウマいだろう。オサレで上品なオトナのパフェだ。ちなみにウィスキーやラムなどのハードリカーもあるので、シメのパフェを決めつつ最後の一杯というのもよさそう。結論としては、このタイプのパフェだからこそ、シメのパフェはアリだ!
他のパフェはどうなのかについても、伝聞で申し訳ないが簡単に。実は筆者の隣の席に、食べている様子から6種とも全制覇しているのでは……と思われるパフェマスター的なお兄さんがいた。
参考までにどれがベストか聞いてみたところ、全制覇していると思ったのは筆者の勘違いで「ふらの~」と「ひまわり~」を除く4種類のみとのこと。その上で「飛びぬけたモノを感じるのはプリンセスチェリー、次点で龍玉かな」と答えてくれたぞ。
彼は相当なパフェ好きなのか、この手の店に通っていて、渋谷の店舗は制覇した的なことを言っていた。こちらの店にも後日再び来店して、残り2種も食べて制覇するつもりだそうだ。筆者よりもパフェの良し悪しについては信頼できるに違いないので、プリンセスチェリーは相当ウマいのだろう……。
・今回訪れたお店の情報
店名 モモブクロ
住所 東京都豊島区西池袋1丁目40-5名取ビルB1
時間 月~木曜 17~24時 / 金・祝日前 17~25時 / 土曜 15~25時 / 日・祝日 15~24時
参考リンク:夜パフェ専門店
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.
▼階段のところにはパフェのみメニューが
▼店内もオトナな雰囲気
▼11時ごろまでいたけど、お客さんの層が独特な気がした