日本全国津々浦々、観光スポットは数あるが、かつて殿様が住んでいた城もその一つだろう。波乱の歴史の舞台であり、ロマンに溢れ、建築物としてもかっこいい、一度でいいから「俺の城に来いよ」とかいってみたい。

とはいえ、築城するのは無理なので眺めるだけにするとして、人気の城はしっかり押さえるべきだろう。先だって阪急交通社は、ここ1年間で検索された『日本の城』ランキングを発表。1位に輝いたのは一体、どの城だったのだろうか?

・不動のトップ3なのか?

ランキングは、2018年4月1日〜2019年3月31日の阪急交通社のサイト内検索数をもとにしたもの。前回の調査時(2017年1月1日〜2017年12月31日の検索数)は1位が姫路城、2位が竹田城、3位が松本城だったというが今回は……な、なんと! 順位は変わらなかったようだ。詳しく見ていこう。


・1位: 姫路城(兵庫県)

シラサギが羽を広げたような優美な姿から「白鷺城」とも呼ばれる姫路城。日本初の世界文化遺産であり、国宝や重要文化財にも指定されている名城だ。地下1階、地上6階ある大天守の中に入ることができ、城の最上階からの眺めもいいね! 日没後から午前0時まで毎日ライトアップも実施されているぞ!


・2位: 竹田城(兵庫県)

兵庫県朝来市に位置する古城山の山頂、標高約353.7mにある竹田城。約400年前に廃城し、現存するのは石垣のみである。周辺に濃い霧が発生することがあり、雲海に浮かんでいるように見えるため「天空の城」とも称され、フォトジェニックすぎると人気沸騰中なのだとか。1・2月は冬季閉山、駐車場から20分ほど歩くためスニーカーや登山靴を履いて行くべし。


・3位: 松本城(長野県)

白漆喰と黒漆塗の下見板で覆われた外観と、背景に広がる北アルプスが美しい松本城。江戸時代以前に作られた天守が現存する12城のうちで最古である可能性が出てきたことでも話題だ。「国宝松本城クイズ」などのスマホアプリを提供していたり、城内に忍者衣装を身に付けた「おもてなし隊」がいたりするらしい。


・名古屋城の人気がアップ!

4位以下のランキングは次のとおり。

4位: 名古屋城(愛知県)
5位: 彦根城(滋賀県)
6位: 五稜郭(北海道)
7位: 松江城(島根県)
8位: 大阪城(大阪府)
9位: 弘前城(青森県)
10位: 犬山城(愛知県)

4位以下を見ると、前回ランク外だった松江城、犬山城が10位以内にランクイン。名古屋城は前回より6位もアップしたとのこと。それぞれの城にそれぞれの魅力あり、ということで、ゴールデンウィークに城巡りをしてみるのもいいかもしれない。

参考リンク:阪急交通社「日本の名城」
執筆:夢野うさぎ
Photo:阪急交通社