地方出身者にとって、都会の駅は地獄だ。出口が見つからずに地上に出られない様子は、まさに「ダンジョン」と呼ぶにふさわしいだろう。そんな “駅ダンジョン” の代表格、大阪の梅田駅にある通称「セーブポイント」、泉の広場の噴水が撤去されることになった。
2019年5月6日を最後に、その姿を見ることができなくなるということなので、自分のスマホに思い出写真をセーブしに行ってみた。
・梅田駅という名のダンジョン
泉の広場は「ホワイティ梅田」にあるらしい。行けば何とかなるだろうと思い、御堂筋線の梅田駅を降りて歩き出したのだが、その心構えが浅はかだったことにすぐに気づかされた。何しろダンジョンと呼ばれる地下道だ。歩いていれば目的地に着くという たやすいものではなかった。
地下道に入ると、すぐに「さよなら泉の広場」のポスターを発見。こりゃすぐに着くな。そう思ったのが甘かった。差し詰め私(佐藤)は、レベル5ぐらいの勇者。手には木刀しかもっていないのに、この地下道は簡単に攻略できる代物ではなかった。
まっすぐ泉の広場に向かっていると思ったら、実は真逆の方向。四つ橋線の西梅田駅に向かって歩いていることに、10分くらいしてから気がついた。
ここドコ? Googleマップで確認しようにも入る電波が悪いうえに、思っていたのと違う現在地が示されるから結構な頻度で騙される。さらに最近は誤表示することも指摘されている。「Googleマップは話半分で聞け」というのが、このところの教訓である。
近くにあった施設案内の地図を見ると、泉の広場はイーストモールの方じゃないか! なぜ自分はノースモールにいるんだ。それさえも良くわからない。
・セーブポイントだ!
来た道を折り返して、イーストモールを向かって左の方向に曲がって直進! このまま行けばセーブポイントもたどり着けるはずだ!
そうしてしばらく歩いて行くと……。
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キター! これセーブポイントだ。完全にセーブポイントだよ!!
せっかくたどり着いたのに、これが見納めなんてなんか悲しいなあ~……。
泉の広場は1970年に誕生して、現在の噴水は3代目。49年の歴史に幕を閉じることになったそうだ。
・5月6日まで
どうせならあと1年存続して、誕生から50周年の節目。東京オリンピックを終えてから撤去すればよかったのに。いろいろと事情があるのだろう。最初で最後だけど、その姿をスマホにセーブ(撮影)しておくことにした。
新元号を迎えた5月、最初の1週間(6日)までで撤去されるそうなので、その姿を目に焼き付けて欲しい。
参照元:ホワイティ梅田
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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