突然だが、今から言うことを絶対に試してほしい。
マクドナルドのハンバーガーをワッフルメーカーで2分焼く。
これだけでいいのだ。これさえやってもらえるのなら、この記事はここで読み終えてもらってもいい。とにかく体験してほしいのだ。革命的な “マッフル” の美味しさを!
・マッフルはどのようにして生まれたのか
「いいこと思いついた!」。ロケットニュースのみんなの上司Yoshioがこう言って勧めてくるネタをやってよかった試しはない。
この日もYoshioは満面の笑みで「いいこと思いついたから、ちょっと撮影してくれる?」と私に協力を仰いできた。話を聞くと、マクドナルドのハンバーガーをワッフルメーカーで焼くと絶対にウマくなるから、それを記事にしたいとのことだ。
名前もすでに決めており、マクドナルドのバーガーをワッフル焼きするから “マッフル” という名前にしたいらしい。
ふッ! 私は思わず鼻で笑ってしまった。確かにワッフル焼きすることでちょっとは美味しくなるかもしれないが、記事にするほどの美味しさにはならないよと。マッフルって名前までつけちゃってるけど、結局日の目を見ることはないよと今回の企画をどこかバカにしていたのだ。
この3分後、私は自分の愚かさを思い知らされることになる。
・食べる前から美味しさを確信させるマッフル
Yoshioがマクドナルドのハンバーガーを、熱したワッフルメーカーで挟んだ瞬間にまず最初の驚きが訪れた。
ジュュュュュュュユユユユ!!!!
ハンバーガーをガッチリ挟み込むワッフルメーカーから、それはそれは美味しそうな音が聞こえてくるのだ。バンズの中のお肉が焼けてる音なのか、中のケチャップが焼けてる音なのか、食欲をそそるそのジュージュー音を聞いてマッフルへの期待値は急上昇。
そして次のハッピーサプライズが到来。なんだ、この香ばしいかおりは!? これは焼きたてホヤホヤのパンのかおり! いや待てよ、ジューシーなお肉のかおりも、かすかに混ざっているではないか。
早く食べたい、早く食べたい。気づくと、マッフルの完成を待ちわびる自分がそこにいた。
・マッフルはあなたの想像を確実に超える
「よ~し、このぐらいでいいかな」とYoshioがアツアツのワッフルメーカーをおもむろに開くと、そこにはワッフルならではの格子状の凹凸がついたハンバーガー、いやマッフルが蒸気を上げながら横たわっていた。
まずはマッフルの生みの親、Yoshioが実食。どうなんだ? やっぱり美味しいのか? それとも期待に反してあまり美味しくないのか?
マッフルの隅から隅までしっかり味わうかのように目をつぶりながらモグモグ。そしてゆっくり目を開き、うなるように一言。
ん~、うまい!
やっぱりそうだったか! たまらず私も一口もらう。
ザクザクッ!!
なんだこりゃー! ハンバーガーの食感じゃねぇぇぇえええ! こんがり焼けたバンズがトーストしたフランスパン、いや、何に例えればいいんだろう……とにかく今まで体験したことのないサクサク新食感になっていて、思わず笑みがこぼれる。
1回咀嚼(そしゃく)しただけでこの感動。では、もう1回咀嚼してみたら……うめぇぇぇえええ!
なんなんだ、この食べ物は!? ハンバーガーのすべての材料の美味しさがレベルアップしてやがる。パティはより肉肉しくなり、ケチャップはよりうま味が強調されている。そして何より驚かされたのは、ピクルスの進化っぷり!
甘味と酸味が絶妙なバランスで高まり合っており、最高のハンバーガーの引き立て役になってやがる。
・マッフルの美味しさに国境は関係ない
あまりに美味しかったので、ロケットニュース編集部のメンバーにも食べてもらったところ、以下のようなコメントが返ってきた。
中澤「普通に食べるより、こっち(ワッフル焼き)で食べる方が全然好き」
GO羽鳥「これ、ハンバーガーじゃなくなってるね! 新しい食べ物になってる」
あひるねこ「味の安っぽさみたいなものが消えてる」
サンジュン「うめえええ! 20個食えるわ、これ! なんかニューヨークとかで売ってそうな感じ」
こうなったら、日本だけでなく海外からの評価も聞きたい。ということで、アメリカ・シンガポール・オーストラリアの方々にも食べてもらったところ、以下のような称賛の言葉をもらうことができた。
ケーシーさん(アメリカ)「こんなの食べたことない! 香ばしくて、朝ごはんメニューとかで出したらアメリカでも人気出そう」
レイさん(シンガポール)「スゴイ! いつも食べてるマクドナルドのハンバーガーよりこっちの方が美味しい」
ウーナさん(オーストラリア)「面白い食感ですね。とてもクリスピーで肉のビスケットみたい」
イケる。世界進出もイケるぞ、これは! ということで、世界にも通用するニュー・フード “マッフル” がここに誕生した。
・2分で作れるマッフル
気になるマッフルの作り方は、以下の通りだ。ちなみにワッフルメーカーはAmazonなどで1000円ちょっとで購入できるぞ。
【マッフルの作り方】
1. ワッフルメーカーを両面熱する
2. 熱したワッフルメーカーでハンバーガーを挟み、中火で1分くらい熱する
3. もう片面も中火で1分くらい熱したら完成!
【マッフルを美味しく作るポイント】
ちょっと焦げ目がつくぐらいしっかり熱する
何度も言うが、とにかくみなさんにも食べてほしい。そして美味しいと思ってもらえたのなら、その感動をぜひ他の人にも伝えてほしい。
ワッフルメーカーで焼くだけ。このひと手間の向こう側には、ハンバーガーの概念を覆す革命が待っている。
Report:田代大一朗
Photo:RocketNews24.
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▼「マッフル誕生」という歴史的瞬間を収めた映像がこちら。マッフルを食べたライターたちの反応にも注目だ!
▼【マッフルの作り方】1. ワッフルメーカーを両面熱する
▼2. 熱したワッフルメーカーでハンバーガーを挟み、中火で1分くらい熱する
▼3. もう片面も中火で1分くらい熱したら完成!
▼今まで体験したことのない食感・味が待っている
▼ちなみにフィレオフィッシュとチーズバーガーでもやってみたところ、美味しさはかなりアップしたが、普通のハンバーガーでやったときほどの感動はなかった
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