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【祈り】ノートルダム大聖堂、燃ゆ → そのときパリ市民は…

2019年4月16日

フランス、パリ最大級の観光名所「ノートルダム大聖堂」で大規模な火事が発生した。ロイター通信によれば、建物の骨組みと2つの主要な鐘楼の倒壊は免れたものの、大聖堂の屋根がほぼ全焼したほか尖塔も倒壊したという。

ゴシック建築の最高傑作とされ、1991年にはユネスコの世界遺産にも登録されているノートルダム大聖堂。何よりフランス及びパリの象徴的存在だっただけにそのショックは計り知れない。

・象徴的存在

フランス語で「我らが貴婦人」すなわち聖母マリアを意味するノートルダム。ノートルダム大聖堂の最終的な竣工は1345年という歴史的建築物で、かのナポレオン皇帝も戴冠式もここノートルダム大聖堂で執り行われた。

パリの中心部に位置し、フランス国民およびパリ市民の象徴的存在だったノートルダム大聖堂を日本で例えるならば、東京タワーなのか皇居なのか、それとも金閣寺なのか、法隆寺なのか? 例えようがないほどその存在は大きい。

・アヴェマリア

パリ市民たちの心情は計り知れないが、いまある動画が世界中に拡散している。それは燃えゆくノートルダム大聖堂を見守るパリ市民たちの様子を収めた動画で、彼ら彼女らは自然発生的に「アヴェマリア」を口ずさんでいるのだ。

祈祷のための教会音楽「アヴェマリア」を口ずさむパリ市民から伝わってくるのは、祈り。ノートルダム大聖堂そのものなのか、これまで歴史なのか。厳密な歌詞はわからないが、厳かな「アヴェマリア」から祈りの気持ちだけは伝わってくる。

言葉がわからなくてもノートルダム大聖堂を知らなくても構わない。ぜひ動画をご覧いただいて、彼ら彼女らとともに祈りを捧げて欲しい。

参照元:ロイター通信 、 Twitter @Inaki_Gil
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Wikimedia Commons

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