飲食店のメニュー開発は、創意工夫の連続だ。人気商品や看板メニューを作り上げるのに、途方もない手間と時間がかかっている。チェーン店であれば、無事にメニューに載るまでの間に何度も何度も失敗を重ねているに違いない。
そんなメニューの屍(しかばね)に光を当てる、『有吉弘行のダレトク!?(フジテレビ系)』の人気コーナー、没メニューレストランは画期的であると同時に、メニュー考案者たちの苦労が報われる企画ではないだろうか。
2019年2月5日放送の番組で取り上げられたのは、ハンバーガーチェーンのフレッシュネスバーガー。翌6日より販売開始となった没メニューは「ブルーベリーチーズバーガー」(単品480円)である。一体どんな味がするのだろうか? 実際に食べてみたぞ!
・奇抜なメニュー
没メニューレストランではこれまでに、かつやの「生姜焼きとん汁定食」や、ガストの「さば味噌ドリア」など、名前を聞いただけで没になった理由がわかりそうな、奇抜なものが採用されている。
今回のフレッシュネスの商品もまた、ハンバーガーではほとんど使われることのないブルーベリーを具材に選んでいる点が興味深い。
使用している具材はブルーベリーとカッテージチーズ。それにベーコンとパティ(肉)を挟んでいるとのこと。味のほどはいかに!? 最寄りの店舗で購入して持ち帰った。
・理想と現実……
袋を開けてみると……。
メニュー写真と見た目が違う気がするけど、仕方がないか……。テイクアウトだし。
見た目はいいんだ! 食って味がよければそれでいいんだ!! テイクアウトのハンバーガーがしぼむのは、致し方のないこと。フレッシュネスに限ったことではない! という訳で、中身を見てみる。
味付けにバルサミコソースを使用しており、その色がバンズについていて、なかなか毒々しい。
ブルーベリーとチーズが主役ではあるが、チーズの量は思ったよりも控えめだ。そして、ブルーベリーとバルサミコの甘酸っぱい香りがほのかに漂っている。
・甘味よりも酸味
実際に食べてみると、粒の大きなブルーベリーの食感が際立つ。そして、バルサミコソースの酸味が全体の味を統一していて、非常にバランスよく仕上がっている。ベリーの甘味が勝ち気味なのかと思ったらそうでもなく、むしろバルサミコの酸味が味全体を支配しているといった印象。
ビーフパティの存在感も控えめで、肉々しさもほとんど感じられない。ハンバーガーでありながら、ハンバーガーらしさを感じない一品である。個性的な見た目ではあるが、味は結構おとなしい。興味のある方は一度ご賞味を。意外性に驚くかも?
参考リンク:フジテレビ「有吉弘行のダレトク!?」、フレッシュネスバーガー「ブルーベリーチーズバーガー」(PDF)、
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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