ロケットニュース24

【女性の憧れ?】超ロングネイルで生活してみたら…わりと想像どおりのプチ不都合が生じた

2018年12月27日

良くも悪くもギョッと目を引く超ロングネイル。『egg』や『小悪魔ageha』を読んで育った世代なら憧れたことがあるんじゃないだろうか。

メチャegg世代のわたしは、現在でも渋谷のセンター街などで頑張っているギャルの皆さんを見かけるたび指をくわえて眺めてしまう。モテ女子のスタンダードがゆるふわ系へと移行するにつれて、その数を減らしていったロングネイル。時代の流れとはいえ少しさみしい。

ならば……自分がやってみようか? 「あれで果たしてまともに生活できるんだろうか」という不安はあるけど人生一度きり。思い切ってやってみたい……!

・MAXの長さでお願いします

男性の皆さんのために説明しておくと、現在ネイルサロンでは「ジェルネイル」といってジェル状の薬剤を爪に塗って固めるやり方が主流。今回のように極端な長さを出す場合は「スカルプ」といい、粉を液体に溶かして粘土のように形成する方法が用いられる。

女性と会話する際に「それって……ジェル?」などと、さりげなく聞いてみれば「こいつ、分かってるな」と思われて距離が縮まるかもしれない。

それはさておき、どうせやるならとMAXの長さをオーダーしてみた。約4.5センチ! これ以上の長さは特注になるとのことだ。

4.5センチもの長い爪をオーダーするのは若い子なのかと思いきや、意外にも30〜40歳代が中心なのだという。やっぱり水商売の方が多いんですかねぇ? とお店の方に尋ねれば「お客さんにウケが悪いから、逆にほとんどいない」との答えだった。

そんなことを聞きながら、磨いたり削ったりしてもらうこと3時間。オシャレって大変。

念願のロングネイルは完成したが、あまりの魔女っぽさに喜びよりも不安が募った。会計は1万800円で、普通のジェルネイルとあまり変わらない。

カード決済で暗証番号を押すボタンの距離感がつかめず、さっそく手間取った。いきなりこれでは先が思いやられるところだが……


・意外とできた

一番心配なのは「キーボードが打てるのか」ということだったが、けっこう普通に打てる。通常のように指を垂直ではなく、並行に近いくらい斜めに打つのがコツ。

同様に心配だった「ペンを持つ」「スマホを使う」「コンタクトレンズを外す」なども、指の向きを変えたり関節部分で代用するなどして難なくクリアした。

それどころか、なんなら便利なことも。例えば封筒やビニール袋を開封する際のペーパーナイフとして。

または背中がかゆいときなどにも、ロングネイルは大活躍! しかし……


・これだけはダメだった

3日間このネイルで生活してみて、ひとつだけ困難だったのが「ストッキングをはくこと」。

厚めのタイツでも、はく途中でかなり注意しないと穴があいてしまうのである。1日で4足もダメにして、やっと成功した5足目もトイレへ行った際に破れてしまったので、はくことを断念した。寒い時期にこれはけっこうキツイ

それ以外には、許容範囲ではあるものの「食材に刺さってしまう」「ネイルが目立ちすぎて伝えたいことが伝わらない」などのデメリットも少しづつストレスであった。


結論:生活に支障はないけど、ほぼ全てのことが少しづつやりづらい。


・長いのが好きな人はドンドンやってみよう!

ここまで実用的な部分ばかりを論じてしまったが、ロングネイルをする最大の理由はもちろん「見た目がいいから」に決まっている。

多少の不自由があってもロングネイルが好きな人は全然やったらいいし、マイナス面のほうが多いと感じた人はやらなきゃいいのだ。

……なんとも当たり前な結論になってしまったが、憧れを持ちつつ躊躇していた人は1度トライしてみると楽しいプチ非日常が味わえるのではないだろうか。

Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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