もう少しで平成最後のクリスマス。36年間ほとんどクリスマスを彼女と過ごしたことがない私(中澤)だが、どうやら2018年はクリボッチの記事を書くことはなさそうだ。3月に彼女ができたから。ネットで出会った子安辺美々(こやすべみみ)さんである。

思えば、美々さんと出会って8カ月以上が経った。長いようで短い8カ月。同棲を始めて約半年だが、色んなことを学ばせてもらった気がする。それじゃあ、そろそろいっちゃう? 両家顔合わせ

すでにお互いの親への挨拶を済ませている私と美々さん。以前の記事で親あいさつの模様をお届けしたが、いくつになっても彼女の親に会うのは緊張するものである。マジで嫌われなくて良かった……。

そして、さらに緊張するのが両家顔合わせ。両家て……。まず名前が仰々しすぎる。怖い。親同士ウマが合わなかったらどうしよう? 怖い。しかも、ウチの両親ちょっと変わってるし。怖い。なんせ怖い

人生で初めての両家顔合わせなので不安は尽きない。予定合わせ自体は意外とあっさり決まったのだが、問題はどこでどんな風にやるかだ。服装はスーツにするか、私服にするか。

まずは、美々さん側の親に意見を聞いてみると堅苦しい雰囲気はあんまり好きじゃなさそうだ。そこで、私の父親に、意向を伝えた上で「スーツではなく私服で」とメールしてみると……


スーツで行きます

──なんでやねん! スーツ好きすぎるだろ!!

とは言え、オトンは変なとこ頑固で、一度言い出したら聞かない部分がある。これは下手したら揉めるぞ。ここでカロリーを使うのも嫌だったためオカンにチクった


すると、あっさり私服でやることに。

とは言え、ある程度ウチの意向も組む必要はあるだろう。ということで、ドレスコードはビジネスカジュアルな服装。店は浅草という場所柄と、美々さんの親が鰻好きなことを考慮して鰻料理が有名な料亭『川松 別館』にした。

親あいさつの際分かったのは、自分が行ってみたい店を選ぶことで多少緊張がほぐれるということ。『川松 別館』は、この人数で食べると5万円くらいかかりそうな価格帯ではあるが、コスパを重視するのは違うことくらいは私でも分かる。料理を見ると、同価格帯の店の中では一番納得できる内容だった

そんなわけで、天ぷらも刺身もうな重もついたコースを予約。お値段8000円! ひょー!! こういう機会でもないと絶対食べへんヤツや!

早くもお金を「バーン!」と使った時のよくわからない興奮を覚えつつ当日を迎えた。大丈夫。ウチの親はちょっと変わり者な気もするけどきっと大丈夫。そう自分に言い聞かせながら川松別館に向かった私は、この後起こる悲劇をまだ知らない。まさか、あんなことになるなんて……続きは次ページで!

イラスト・執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.