2018年末にも採決される見通しの「水道民営化法案」が話題を集めている。水道が民営化された場合「めちゃめちゃ水道料金が高くなるのでは?」「海外の企業にライフラインを握られてしまうのでは?」なんて意見もあるようだが、果たしてどうなってしまうのだろう?
さて、その「水道民営化法案」から飛び火して、いまネット上で「水道よりもNHKを民営化しろ」という声が一部からあがっている。確かに直接命にかかわってくる水道よりも、NHKの民営化の方が簡単そうに見えるが……。
・根強いNHK民営化の声
今さら言うまでもなく、NHK民営化の声は根強い。NHKにもその声は届いているようで、ホームページには「NHKは民営化できないのか?」という質問に対し、以下のように記されている。要約してお伝えしよう。
・NHKを民営化して利潤確保のため視聴率競争を重視せざるをえない民放を、日本の放送界にもう1社増やすことが、視聴者の利益につながるのか?
・視聴率競争によって、内容は優れているものの、視聴率が取れない番組は続けられないとなると、番組の画一化や質の低下が懸念される
・地震災害や台風、国際的な大事件等、緊急時に行う長時間の報道や年間数十日にも及ぶ国会中継などの放送は、受信料で成り立つ公共放送だからこそ可能
・受信料を基盤とすることで、組織運営の独立性を保障された公共放送が、視聴率や市場原理にとらわれることなく、質の高い多様な放送を総合的に行うことがこれまで以上に重要
受信料を支払っている視聴者からすればツッコミどころがありすぎることはさておき、NHKとしては上記のような理由で「民営化は難しい」と考えているようだ。
一方でネット上では「命に直接かかわる水道よりもNHKの方がよっぽど民営化しやすいのでは?」という声が見受けられる。確かにNHKを見ないでも死ぬことはないが、水は飲まないと……死ぬ。
・ネットの声
「NHKを民営化してもほとんどの人が困らないだろうに」
「水道の民営化に反対ではないが順番が違う」
「早くスクランブルかけろよ」
「技術的にできることをやらないのはナゼ?」
「この件になると国会議員たちもダンマリを決め込むよな」
「本当に金がないとしたら、NHKよりも水に金払うと思う」
「水じゃなくてNHKの民営化が先、これに反論できる人っているのかな?」
なお、NHKでは2020年度の受信料引き下げを検討しており、およそ4.5%の引き下げになるという。直接関係のない「水道民営化法案」とNHKだが、法案の行方とともに両者に注目が集まることになりそうだ。
参照元:NHK「よくある質問」 、 日本経済新聞
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼確かに水道は命にかかわるからな……