出先でスマホの充電が切れてしまいそうな時に活躍するモバイルバッテリーのレンタルサービス。ローソンを始めとして様々な店舗でレンタルを展開しているChargeSPOT（チャージスポット）などがある。借りるのも返すのも簡単なので、気軽に利用できるのが特徴だ。
そしてつい最近、『充レン』と呼ばれるサービスがあるという話を耳にした記者。それって使いやすいの？ ChargeSPOTとの違いは？ と気になったので、実際に借りてみることにしたぞ。
・バッテリーのレンタル方法
記者が向かったのは、りんかい線の東京テレポート駅。というのも『充レン』は現在、お台場を中心にサービスを展開しているからだ。
駅に着くと、すぐにレンタルスタンドを発見。改札内のコインロッカー横に設置されていた。側面にモバイルバッテリーのスロットがあるようだ。形はChargeSPOTと似ているが、黒を基調とした本体にネオンカラーが良く映えるデザインで、カラーリングは対照的な印象。
それでは実際にレンタルしてみよう。コネクターの種類は3タイプで、Lightning、Micro-USB、USB Type-Cが用意されている。記者のスマホはiPhoneなのでLightning（ライトニング）を選択。
さらに、メールアドレスの入力が必須条件だ。なぜアドレスが必要？ と思ったが、理由は後に分かることになる。
支払いはクレジットカードのみ。対応しているのはVISA、マスター、JCB、アメックス、ダイナース。カードはレンタルスタンドに直接読ませる。
挿入口にてカードをスキャンさせれば……
レンタル成功!!
・使ってみた
iPhoneとバッテリーを接続してみて思ったのは、ケーブルが短いこと。充電しながら操作する場合は、バッテリーを台座のようにしてスマホを重ねることになる。特別操作がしにくいという感じはしないぞ。
メールアプリを開くと、手続きが完了したという旨の通知が届いていた。メールアドレスの入力が必要だったのは、こういった通知連絡をするためというのもあるのだろう。ただし、レンタルごとに必要な作業になるので、人によっては多少面倒だと感じるかもしれない。
・返却の流れ
次は返却作業だ。モバイルバッテリーはレンタルスタンドに空きがあればどこでも返却可能なので、別の場所で返してみようと思う。というわけで、駅の近くにある商業施設「ダイバーシティ東京」にやってきた。
施設内に入ると、フロアに『充レン』の案内が。表示されているフードコート内の設置場所に行ってみよう。
レンタルスタンドはフードコートの外れにポツンと設置されていた。返却方法だが、まずは返却ボタンを押す。
そしてバッテリーを空きスロットに差し込む。
これだけだ。画面には返却完了のメッセージが表示され、通知メールを送ったとのこと。一応確認してみたところ、しっかりと届いていたぞ。以上が充レン利用の大まかな流れだ。基本的にはレンタルも返却もいたってシンプルだと感じた。
・利用料とChargeSPOT との違い
気になる『充レン』の料金だが、レンタルした日の翌日24時までは324円（税込）となっていて、24時を超えると324円ずつ加算されていく。つまり、翌日の24時までが324円。3日目の24時までならプラス324円が加算され合計648円。4日目の24時までなら、さらに324円がプラスされて合計が972円になる。
ポイントとしては、4日目の24時を過ぎても返却しなかった場合、3240円（税込）で強制的に買い取りとなること。
ちなみにChargeSPOTはというと、最初の1時間が108円（税込）。それ以降は48時間までプラス108円（税込）だ。さらにデポジット（税込2139円）を支払う必要があり、48時間以内に返却すれば返金可能。基本的な料金はChargeSPOTの方が安いが、『充レン』では最大で4日目までレンタルできるというのが強みだろう。
また、ChargeSPOTではレンタルの際に専用アプリを介する必要があるため、バッテリー切れでスマホの電源が落ちてしまうとレンタルすることができない。対して『充レン』は、スマホを使用せずにレンタルが完結するので、電源が落ちてしまっても利用することが可能。こういった点も双方の大きな違いだ。
・設置エリアの広さは圧倒的にChargeSPOTだが……
先にも述べたが、『充レン』は現在、お台場エリアを中心に展開している。したがって、設置エリアの広さとなると、現在のところ圧倒的にChargeSPOTに軍配が上がるが、『充レン』公式サイトによれば「設置場所は順次拡大の予定」とのこと。全国的に展開されればさらに便利になることは間違いないので、今後に期待したいところだ。
参考リンク：充レン
Report：石井陽太
Photo：Rocketnews24.
▼台場駅では改札外に設置されていた
