今、さまざまなお店でレジを簡略化する動きが高まっている。大手コンビニ「ローソン」では、一部の店舗でスマホを使ったセルフ決済を、JR赤羽駅では「無人キオスク」の実証実験が行われているのがいい例だ。
そんななか、モスバーガーは2018年11月7日、全国7店舗にセミセルフレジを導入した。実際に使ってみたところ、確かに時短にはなりそうだと感じたのだが……。
・マクドナルドのセルフレジ
ファストフードの業界で、すでにセルフレジを導入しているお店はいくつかある。たとえば、マクドナルドはJR大森駅北口の店舗にセルフレジを導入している。2年前に取材した時は、会計に「iD」「楽天Edy」「WAON」の3種しか対応しておらず、使いたくても使えないという人が相次いでいた。
・Wendy’s First Kitchenのセルフレジ
「Wendy’s First Kitchen」では、都内の2店舗で同じくセルフレジを導入しており、注文から決済まで専用の端末で完結することができる。こちらはマクドナルドと逆で、現金での決済しか受け付けていない。
2社ともにまだ改善の余地があるなかで、モスバーガーは都内1店舗のと関西の6店舗にセミセルフレジを導入したのである。
・有明の店舗にセミセルフレジ導入
都内の導入店、お台場のワンザ有明店に行ってみると、カウンターに3台の端末が設置されている。
フルのセルフレジではないのが、モスの特徴。注文は通常と同じように、スタッフに口頭で行う。注文が終わると、決済はセルフレジだ。
現金・電子マネー・カードなどに対応しており、支払い方法を選択する。今回は現金で決済することに。
硬貨または紙幣を入れて、お釣りを受け取って決済終了だ。
・注文もできるとなお良し
扱いは簡単で、現金やカードなどに対応している点も評価できる。ただ、Wendy’s First Kitchen の仕組みに比べると、やや物足りない印象を受ける。可能なら将来的に、注文も自動化してもらえると有難い……。
コンビニと同じくファストフード店では、会計待ちで行列が珍しくない。とくに現金の授受が1番手間をとるので、この問題をいち早く解決できる仕組みが誕生することを願う。いずれにしても、ここのところ不調が続くモスは、このセミセルフレジで窮地を脱することができるのか? 気になるところである。
・今回訪問した店舗の情報
店名 モスバーガー ワンザ有明店
住所 東京都江東区有明3丁目6-11 TFTビル東館2階
営業時間 8:00~21:00
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24