世の中には「高コスパ」を掲げる飲食店は数多くあれど、我らが「サイゼリヤ」ほどのコスパ優良店はそう多くないだろう。なにせ看板メニューの「ミラノ風ドリア」は299円! 若鶏のグリルは499円!! ワインのデカンタも500mlで399円とは恐れ入るしかない。
そんなコスパ最強「サイゼリヤ」で、10万円使うことは可能なのだろうか? 男たちの意地とプライドを賭けた戦いの一部始終を以下でご覧いただきたい。
・ごっつの伝説企画
最初に断っておくと、この企画は伝説のお笑い番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」のオマージュ企画である。かつて「マクドナルド」や「ミスタードーナツ」を舞台に全く同じ企画が放送されていたが「現在やったらどうなるのか?」を真剣に検証するものだ。
ダウンタウンの2人は食べたり食べなかったりだったから、固定のメンバーは今田耕司さん、東野幸治さん、板尾創路さん、ホンコンさんの4名。なので今回、我々も4人でサイゼリヤに乗り込むことにした。
メンバーは、おそらく編集部で一番食べられる私、P.K.サンジュンを筆頭に、根性枠で九州男児の原田、酒枠であひるねこ、そして「かわらの」をアサイン。かわらのは典型的な “痩せの大食いタイプ” で、過去に「餃子の王将食べ放題」では圧倒的な実力を示した秘密兵器的存在である。男たちの戦いが始まった──。
・アルコール攻めで崩す
さて、当然ながら好き勝手注文していたのでは、サイゼリヤで10万円に届くワケがない。まず我々がとった作戦は「アルコール攻め」で、399円の生ビールを皮切りに、店内最高価格となる2480円のボトルワインを2本一気にオーダーした。ワイン担当はあひるねこと かわらの。酒でサイゼリヤを追い詰めていく考えだ。
食べ物はプロシュートWサイズ(798円)や、エスカルゴ、ムール貝(それぞれ399円)など「お腹には溜まらなそだけど値段的にはそこそこするもの」を1人1品ずつオーダー。あとは個人の判断で「美味しく食べ続けられそうなもの」を選んでいく。
・いざ開戦!
生ビールで乾杯しつつ、真っ先にスタートダッシュを決めたのは……私だ。周囲からは「安いもん頼んでんじゃねーよ!」と罵声を浴びながらも、大好きな「青豆の温サラダ(199円)」をチェイサーに黙々と料理を平らげていく。コッテリ系の料理も温サラダの優しい味でリセット、これが私の作戦だ。
原田はサラダをベースに料理を平らげていく。肉や魚だけではなく野菜を挟むことによって半永久的に料理を食べ続けるつもりらしい。なぜか途中で「ストロングゼロ(379円)」も飲み始めたが、おそらく九州男児なりの気合いの入れ方なのだろう。
酒担当のあひるねこはというと……全ッ然ボトルが減っていない。ノルマ分の料理はかろうじて平らげているものの、酔いがまわってきたのか「やっぱり酒はお腹にたまりますねぇ」などとほざいている。おい、アルコール攻めはサイゼリヤ攻略の基本作戦だぞ? 5本は飲めや。
そして秘密兵器「かわらの」はというと……酒はまあまあ進んでいるが「実はワインよりビール派なんです」と早々に切り出し、普通にサイゼリヤで食事をしている。しかも驚くことに「サイゼリヤに来る前にどん兵衛食べちゃったんですよね」と謎の言い訳をする始末。呑気か、呑気なのか、かわらの? 大食いの前にどん兵衛はギャル曽根だって食べないぞ?
一向にペースが上がらないヘッポコどもに業を煮やした私は、全員に「リブステーキ(999円)」を強制オーダー。さらに「ディアボラ(100円)」も追加し、一気に4000円近い上積みに成功した。どのメニューも味は抜群なので、あとは大食い力と気合いで勝負だ。
そして最後の力を振り絞り……!
飲む……
食らう……
そして飲む……!
だが……!
スーーーーーーーン
スーーーーーーーン
終ーーーーーーー了
結果、総額は……!!
\(^o^)/ 23048円 \(^o^)/
1人6000円弱! 目標金額の10万円には全く届かなかったが、サイゼリヤで1人5000円以上使えたことは率直に言って “快挙” ではなかろうか? 普通に食べたらどんなに頑張っても3000円は超えないだろうから、そういう意味では各種作戦が功を奏したと言えるだろう。
残念ながら今回は惨敗を期してしまった10万円分食べられるのかチャレンジ。ぶっちゃけ4人だとクリアは困難だと感じたので、次回以降は作戦を練り直して臨みたい。10万円を握りしめたおっさんたちが次に向かう店はどこなのか? いまは我々も知らない。
参考リンク:サイゼリヤ
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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▼次はどの店と戦おう──。
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