東京・神保町にある焼きそば専門店「みかさ」は知る人ぞ知る有名店だ。メニューが焼きそばオンリーという営業スタイルながら、そのウマさから行列が絶えない。当初、筆者(私)は「1品でやれんの?」と疑っていたのだが、実際にお店へ行ったらランチタイムを過ぎても繁盛している光景を目の当たりにして驚いた。
それからおよそ1カ月が経過。思い出すだけでヨダレが出るし、また食べたいなァ……と思っていたところでナイスなニュースが飛び込んできた。なんとなんと! 10月8日からみかさ監修のカップ麺が発売されるというではないか!
・好評だったことで大復活
実のところ、みかさのカップ麺は昨年2017年10月にも発売されている。終売してから月日は流れ、再発売を望む声が続出したことで今回の復活に至ったようだ。簡単にいえば、大多数がウマいと思ったらしい。
残念ながら私は約1年前の商品を食べていないのだが、本家の味は確かめたばかり。そして明星食品(株)から当編集部宛てに商品サンプルが送られてきたので、一足先に食べ比べてみることにした。どれくらい本家と違うのか、まだまだ味が記憶に残っているので直球の感想をお伝えしたい。
・パッ見は普通のカップ麺
まず開封したら、液体ソース・特製ソース・ふりかけが中に入っていた。人気店だからといって、特別変わった感じはしない。どこにでもあるようなカップ麺で、熱湯を注いで5分後に湯切りをするだけ……といった感じで作り方もシンプルだ。……が、しかし!
ここからが明星と「みかさ」の真骨頂といったところか。すべてぶち込んでかき混ぜたら、明らかに他のカップ麺と違う。一目で分かるのが麺。本家は “北海道産の小麦100%” を使用していてモッチモチだったが、カップ麺になっても見た目は継承されていた。
・再現度は……
んで、もっとも気になるのが味だろう。かけた時点で濃厚と分かるソースも「みかさ」らしい。食べる前から予想以上に “らしさ” が出ていたので、期待に胸を膨らませてズズズッーといってみると……おぉっ!
なるほど! はいはいはいはい!!
ガッツリした感覚は、そこはかとなく店舗を思い出す。モッチモチの太麺といい、少しピリッとしたソース……これは確かに「みかさ」だ。とはいえ、再現度は60〜70%といったところになる。
なぜなら、具材が本家に比べたら寂しいのだ。そこをカップ麺に求めるのは酷であり、目の前で焼いてくれる本家と比べると分が悪すぎるけど……。しかしながら、カップ麺で本家に近づけた努力はちゃんと伝わってくる。
そこで推奨したいのが卵のトッピングだ。私個人が「みかさ」にベタ惚れしたポイントのひとつが、焼きそばの上に乗っているトロットロの卵焼き。自分で追加することで再現度は上乗せできる。
少しばかり厳しい評価になってしまったかもだが、本家を食べたのがあまりに最近すぎた影響もあるだろう。ちなみに、麺の量は130g。なかなかのボリュームで、ガッツリなところはしっかり再現されていた。男性はちょうどよく、女性なら満腹になるかもしれない。
・カップ麺で人気店の味が楽しめるまですぐ
なお、商品の値段は税別218円。ちょい高めだが、その分ハイレベルのカップ麺になっていた。遠方に住んでいて簡単に「みかさ」を味わえない人やとりあえず食べてみたい人は、カップ麺で試してみるのもありだろう。冒頭でもお伝えしたように、発売日は10月8日なのでお間違えなく!
参考リンク:明星食品
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.