今年のジャパンはヤバイことになっている。夏が暑いのは毎年のことだが、いくらなんでも暑すぎるだろう。ここ東京でも35℃以上の猛暑日が当たり前になっており、全国的に熱中症になる人が続出している。
そんな中、改めて注目を集めているのが日傘だ。最近では「日傘男子」なんて言葉もあるくらいで、男性の利用者も増えてきているという。だが、傘をさしたくらいで本当に涼しくなるのだろうか? 疑問に思った私(あひるねこ)は、話題の「日傘男子」になって効果を確かめてみることにした!
・初めての日傘
日傘というと、やはり女性が持っているイメージが強いと思う。私は一度も使ったことがないし、使っている男性を見たこともない。自分とはまるで関係のないモノ、という感じだろうか。しかし、この猛暑である。背に腹は代えられない。
というわけで、人生初の日傘を買ってみることに。もちろん何がいいかなんて全然分からないので、アマゾンで適当に探すぞ。その結果、UVカット率99.9%という完全遮光の傘があったので即ポチ。シンプルなデザインで、これなら雨の日も普通に使えそうである。
・検証開始
太陽が照りつける午後の新宿。立っているだけで体力がジワジワと奪われそうな、容赦のない暑さだ。暑い、暑すぎる……。しかし、これは絶好の検証日和とも言えるだろう。もっとも日が当たりそうな場所を選び、いざ検証スタート。
・データも測定
今回の検証には、赤外線放射温度計を使用する。物体から放出される赤外線エネルギーをキャッチすることで、対象に触れずとも表面温度を測定できるという代物だ。いかがかな? 真面目な実験みたいだろう? フフ……。
日傘をさす前に、まずはノーガード状態の私をこの赤外線放射温度計で測定する。温度計を Tシャツの胸当たりに向けて測ってもらったところ……。
温度計に表示された数字は、なんと「37.6℃」! 私の平熱よりもだいぶ高いではないか!! ああ~これ絶対まだまだ上がるヤツだわ。お母さーん、今日学校休んでいい?
・日傘の効果
ここで、いよいよ今回の主役である日傘にご登場いただく。開くと、さっきから頭にガンガン降り注いでいた直射日光がほぼカットされるので、体感的にはだいぶ涼しく感じられた。そりゃそうか、常に日陰にいるようなものだからな。
このまま、辺りを少し歩いてみる。見渡してみると、日傘をさしているのは私以外ほぼ女性だ。気恥ずかしさはないかと聞かれれば、ぶっちゃけある。
ただ、日傘があるとないとでは、体感の温度がまるで違うのも確かなのだ。日は当たらないのに風には吹かれるため、さしている時の方が間違いなく涼しく感じる。
おそらく麦わら帽子をかぶるよりも、日傘をさしている方がずっと涼しいだろう。恥ずかしさに慣れてしまえさえすれば、この暑さの中でもある程度は快適に過ごせるはずだ。
・驚きの結果
さて、それではこの状態で再び測定してみたい。測る箇所は先ほどと同様、Tシャツの胸部分だ。日傘をさしてものの数分だが、果たして表面温度に変化はあるのだろうか? 計測したところ……なんと!
うおおおおお! 「35.3℃」だーーッ!! この短時間で2℃以上も下がってるゥゥゥウウ! 日陰にいるだけで、こうも温度が変わるものなのか!? 体感的にもデータ的にも、日傘の効果がハッキリと確認できた瞬間である。日傘SUGEEEEE!
・注意点も
ただ、日傘の有用性が分かったところで、気を付けたい部分も見つかった。当編集部のサンジュンが書いているように、人通りの多いところでの日傘の使用は少々危険だ。先端が目に入りそうになるからである。
事実、撮影のために同行した編集部の田代は、私と接近した際に「危ない」と感じることがあったそうだ。そのことに私は気付かなかったので、知らないうちに誰かに危害を加えてしまう可能性は否定できない。注意しなければ……。
自分で実際に使ってみて、日傘が優れたアイテムであることはよく分かった。男性にもオススメだ。が、混雑した場所ではあまり使わない方がいいかもしれないな。日傘の利用を考えている方は、そのあたりも考慮していただけると幸いだ。
参考リンク:Amazon「折りたたみ傘 soafiya」
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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▼検証に使用した日傘はアマゾンで購入(税込2000円)
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