日本がとんでもないことになっている。ウェザーニュースによると本日2018年7月23日、埼玉県熊谷市で41.1℃まで気温が上昇し、日本歴代最高を5年ぶりに更新したというのだ。また、都内でも青梅市で40.8℃を記録。都内で40℃になるのは観測史上初めてのことらしい。
この異常事態に対し、かつてアメリカ「デスバレー国立公園」で気温50℃以上を経験した男はこう語る。「日本の夏は、デスバレーよりもヤバイ……」これは一体どういう意味なのか?
・世界で一番暑い場所
カリフォルニア州に位置するデスバレー国立公園は、過去に世界最高気温56.7℃という途方もない記録を叩き出した、まさに “死の谷” である。だが、かつてデスバレーを訪れたことがある男によると、日本とデスバレーでは暑さの質そのものが違うという。
面倒なのでそろそろ明らかにしておくが、デスバレーに行ったことがある男とは私(あひるねこ)のことだ。私は去年、生まれて初めてデスバレーを訪れ、そこで気温50℃以上という超絶的な暑さを体験している。つまり、今日の熊谷市より10℃も暑い場所に行ったのだ。
・デスバレーの暑さ
デスバレーの暑さを簡単に説明するなら、サウナと書くのがもっとも手っ取り早いだろう。日本でもよくサウナのような暑さと表現されることがあるが、デスバレーの場合は本気でサウナのため注意が必要である。サウナなので、呼吸をしていると鼻が熱くなってくる。
また日本と違って、風が吹いて涼しくなるということもほぼない。なぜなら、デスバレーの風は例外なく熱風だからだ。サウナの中で扇風機が回っているところを想像してみてほしい。つまり、そういうことである。屋外すべてがサウナ状態。水がなくなる、イコール死。これが気温50℃を超える、デスバレーの暑さなのだ。
・日本の夏のヤバさ
しかし、そんなデスバレーの猛暑を経験しているにもかかわらず、私は日本の夏の方がヤバイと感じている。理由は単純。日本の夏はデスバレーと比べ、はるかに不快だからである。
この時期、建物から出て外をちょっとでも歩くと、すぐに汗がにじんできてしまうのは私だけではないはず。自宅から会社・学校に行くだけで汗だくになってしまう人だって多いだろう。湿度のせいか、腕や背中など、体中がベタつくのを感じて非常に気持ち悪い。
対するデスバレーは、土地がカラッカラに乾いているせいか、意外と不快感がないのが印象的だった。常時ガンガンに水分を奪われるため、汗でベタつくということがあまりないのである。まあ、どちらがガチでヤバイのかは置いておくとして、日本の夏はある意味、デスバレー以上に凶悪と言えるのではないか。
・デスバレーよりヤバイ日本
最後に真面目な話をすると、デスバレーは、屋外は尋常ではない暑さでも、屋内は必ず涼しくなっていた。私が滞在したデスバレー近くにある街・パーランプは、とんでもない田舎町ではあったが、どんな場所であろうと常に涼しかったと記憶している。涼しくない場所がなかったと言った方がいいかもしれない。
彼らは知っているのだろう。この暑さの中、冷房設備のない場所で生活することは死に繋がるということを。気温が高い地で生きる上で、冷房は必ず必要なものであるということを。いまだに教室に冷房を付ける付けないでもめている日本は、もしかすると本当にデスバレーよりヤバイのかもしれない。
参照元:ウェザーニュース
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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