最近は日本でも、地域ごとに缶やペットボトルの仕分けに関する規則が決められ、積極的にリサイクルが進められている。とはいえ、簡単には解決しないゴミ問題……。
そんななか、「廃棄物を再利用してアートにしてしまおう!」と、3トンのゴミをリサイクルして造り上げたプラスチックの森がメキシコに誕生して話題だ。子供たちの参加により拡大しつつあるアートプロジェクトが、「他の都市も真似するべきでは」と思うほど画期的なので紹介したい。
・3トンのゴミを再利用して造り上げたプラスチックの森
米ニュースサイト『boredpanda』によると、3トンのゴミを再利用したカラフルなプラスチックの森「Future Forest:フューチャー・フォレスト」が誕生したのは、メキシコシティにあるチャプルテペク公園だ。
このアートプロジェクトを企画して推し進めたのは、アーティストで自然保護活動家でもあるトーマス・ダンボさん。彼はボランティアの力を借り、8週間かけてゴミを集めて森を造り上げたという。
・カラフルで可愛らしい森が遊園地のよう!
ボランティアは、700人におよぶ地域の学校生徒とお年寄りや孤児院の子供たちで構成。全員が力を合わせて公園の大部分をカラフルで可愛らしい森に変身させた。
フューチャー・フォレストを紹介した動画「THE FUTURE FOREST」を確認すると、ゴミだったとは思えないようなオブジェが立ち並び、まるで遊園地のよう! ペットボトルのキャップを上手く使用してデザインした花や、薄いプラスチックを切り貼りして作った動物や昆虫など、想像力にあふれた作品群が圧巻である。
・誰かのゴミは他の誰かの宝!
8週間にわたる制作が終了後、トーマスさんは他の企画に取り掛かるために、本プロジェクトを離れなければならなくなった。しかし、その後も地元の子供たちが作業に取り組み、どんどんフューチャー・フォレストは拡大しているそうだ。
動画は「誰かのゴミは他の誰かの宝」との決め文句で締めくくられていたが、その言葉をプラスチックの森が証明していると言えそうだ。プロジェクトに参加した子供たちは、リサイクルの大切さを学べるうえ、ゼロから何かを造り上げる想像力も刺激されるので、とても画期的なプロジェクトだろう。
参照元:YouTube、boredpanda(英語)
執筆:Nekolas