本日6月4日は「虫の日」だ。虫が苦手な大人は少なくないだろう。子供の頃はヒーローだったのになあ……。私(中澤)もそんな虫が嫌いになった大人の1人である。ゴキブリとかバッタとか余裕で無理。
しかしながら、人口爆発問題が叫ばれる21世紀。未来の食糧として、昆虫食はかなり期待されているとかいないとか。そんなわけで、時代に先駆けてこれまで色んな虫を食べてきた私。来たる食糧難に備えてウマかった虫5選をここに残しておきたい。
・ウマかった昆虫食その1「タケムシ」
まず、オススメしたいのは蛾の幼虫であるタケムシ。見た目は完全に芋虫だ。ちなみに、私は服に芋虫がついていようものなら、服を投げ捨ててしばらく触れないくらいには芋虫が苦手だが、揚げられていたので食べることができた。
味はスナック菓子みたいな感じで塩分も利いててウマイ。ジャガリコに混じっていても分からないかもしれない。
・ウマかった昆虫食その2「サソリ」
できれば、生きているうちには遭遇したくないサソリ。これが食べてみると普通にウマイ。パリパリした外骨格の中に、エビみたいな身が入っていて酒のつまみにはピッタリである。
・ウマかった昆虫食その3「イナゴ」
大量発生して田畑を食い荒らす害虫のイメージもあるイナゴ。バッタやイナゴが怖くて原っぱに入れない私だが、佃煮はウマかった。外身がちょうど良い柔らかさで、食べごたえのある「ちりめんじゃこ」みたいな味がする。
・ウマかった昆虫食その4「ミールワーム」
つやつやした肌とウネウネ動く様子がキモすぎるミールワームは、ゴミムシダマシの幼虫。小学校の頃、『手のひらを太陽に』の合唱で「みんなみんな生きているんだ友達なんだ」と歌っていた私だが、コイツとは友達じゃない。
見てるだけで鳥肌が立つくらい苦手だが、茹でると枝豆みたいな味がする。薄皮のパリッとした食感もよく、ついつい手が出る癖になる味だ。
・ウマかった昆虫食その5「オオグソクムシ」
海のゴキブリ・フナムシの大きいバージョンが深海生物オオグソクムシだ。そもそも、フナムシがテトラポットから這い出てきた瞬間、全力ダッシュで逃げる私。こんなのが海底にいると分かった時点でもう海に入れない。
だが、揚げてみると、サバみたいな味だった。嘘だろォォォオオオ!? 信じがたい話だが白飯に合いそうな味なのである。オオグソクムシが魚屋に並ぶ日も遠くないかもしれない。
──以上、虫の苦手な私でもウマイと思った昆虫食5選をお送りした。結論として思ったのは、「揚げれば大概のものは食べられる」ということ。何かと未来への不安が声高に叫ばれる時代。新たな扉を開けるのは今かもしれない。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼揚げてもキツかった虫その1「ゲンゴロウ」
▼その2「カブトムシ」