ロケットニュース24

【衝撃】ネットで出会った彼女と「同棲」してみた結果……

2018年5月28日


同棲……それはだ。少なくとも、うだつの上がらない独身生活を送る私(中澤)にとっては。帰って来たら人が出迎えてくれるなんて、それだけで東京砂漠の砂嵐も渡っていけそうじゃないか。死ぬまでに1度でいいから同棲してみたいなあ

つい先日まで彼女がいなかった私にとって、「実現不可」という意味でもそれはまさしく夢だった。だが、今の私には子安辺美々(こやすべみみ)さんがいる! というわけで、同棲してみた結果……

・ネットでの彼女募集

2016年にネットで彼女募集を開始した私。髪の毛が同封されたヤバイ手紙が届くなど様々な修羅場を乗り越えて、つい先日付き合い始めたのが子安辺美々さん(仮名)だ。募集から2年。もう完全に諦めていただけに告白が成功した時はとても嬉しかったことを覚えている。

・膨らむ不安

そんな美々さんとの付き合いも2カ月。当初は探り探りだった会話も徐々にほぐれてきて、親を交えて呑むくらい打ち解けることができた。そんな時、私が感じ始めたのが「もっと会いたい」ということ。

神奈川住まいの美々さん。2人とも働きながらの「神奈川ー東京間」は遠かった。予定が合わなければ、週1回も会えないのである。なんか付き合ってるかどうか実感が湧かないっていうか、そもそも「付き合う」って何なんだろう

今まで持っていた疑問が、美々さん相手にどんどん大きくなっていく。みんななんで平然と付き合ったり別れたりできるの? こんなに正体が曖昧なものなのに……。

・同棲に至るまで

この不安は、キッカケがネットでの出会いで、いまだに私生活を知らなさすぎるというのも大きいかもしれない。そこで思い切って同棲について切り出した。

「同棲せん?」

美々さん「突然どうしたの?」

「実はかくかくしかじかで不安です」

美々さん「それはこっちのセリフ。だってロケットニュース24やで? 彼女募集も、いつ『ネタでした』って言われるか不安で……」

──美々さんは生まれも育ちも関東だが、私と話す時は関西弁がうつっている。それはさて置き、どうやら、彼女も同じ不安は感じていた模様。そのため、割とすんなり同棲することが決まった。いっちょやってみっか

・2人で引っ越し

そうと決まれば善は急げ。ということで、現在借りている部屋を解約。2人で3件くらい物件を内見すると、運良く2人ともが気に入る部屋に出会うことができた。

友人とルームシェアで2年暮らしたことがある私。同居は、1人暮らしとは色々とペースや勝手が違うことは知っていた。だが、経験もあるし、美々さんとならなんとかなる気がする。

と思っていたのだが完全に甘かった。美々さんとの同棲生活は衝撃の連続だったのである。やっぱり男同士のルームシェアとは根本的に話が違ったわ……。そんなことを思い知らされた続きは次ページで!

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

・【衝撃】ネットで彼女募集したら彼女ができたので「同棲」してみた結果……(その2)

付き合い始めて2カ月で同棲するというのが早いのか遅いのかは分からない。いや、早かったのかもしれない。少なくとも私たち2人にとっては。だって携帯の番号も知らないし

LINEでの連絡が主体だった私たち。美々さんの電話番号を知らないことが判明したのは賃貸契約書を書く時。契約書には同居人の電話番号の欄があったのだが、電話帳をいくら検索しても美々さんの名前は出てこなかった。そう言えば……聞いた記憶がない

というわけで、まさかの電話番号をGETすると同時に同棲したイケメンが私だ。今から考えると、これはなかなか象徴的な出来事だったように思う。私は美々さんのことを何も知らなかったのである。そのため、いざ、同棲生活が始まると衝撃の連続だった。美々さんについて私が衝撃を受けたこと5選を以下にご紹介したい。

・衝撃その1「毎日洗濯をする」

まず、衝撃を受けたのは洗濯回数だ。私は大体持っている服をローテーションして数日分の打線を組み、1週間に1回洗濯をしていたのだが、美々さんはなんと毎日洗濯機を回していたのである。そんなに服ないの

・衝撃その2「洗濯したものと洗濯してないものを一緒にしない」

さらに、服の保管方法も独特だった。私は、同じ服を洗わずに何度も着ることがあるので、洗ったものも洗っていないものも基本的にハンガーでいっしょくたにつるしている。

だが、美々さんは、洗濯したものと洗濯していないものを別に保管しているのだ! マジかよ!? どうやったらそんなことできるんだよ! なお、やり方はいまだに謎だ。

・衝撃その3「毎日掃除をする」

次に、衝撃的だったのが掃除の回数である。世界を股にかける編集長GO羽鳥いわく「インドの安宿より汚い」部屋に住んでいた私。必然的に掃除は年に1回くらい、床を拭くレベルのまともな掃除をしたのは5年以上の生活の中で2回くらいじゃないだろうか。

しかし、美々さんは毎日掃除をするのである。掃除機をかけ、床を拭いて埃も残さない。私の2年半分のエネルギーを1日で使っているだとォォォオオオ!?

・衝撃その4「風呂を洗う」

まだ洗うのか……? そんな恐怖さえ芽生えたのが、美々さんが風呂場を洗っているのを目撃した時。言うまでもないが、私は以前の家では風呂の浴槽を2回しか洗ったことがない。

ところが、美々さんは週に3回くらい洗っているのだ! ひょっとしたら毎日かもしれない。風呂に何の恨みがあるんだよ……。

・衝撃その5「洗濯機を洗う」

最後に、最も衝撃的だったのは洗濯機を洗っていたこと。え? 洗濯機ってものを洗うためのマシーンでしょ? それを逆にこっちが洗うって本末転倒じゃない? 野球で例えるなら、「精密機械」と呼ばれたピッチャー・北別府学にストラックアウトで勝負するようなもんじゃない……?

──などなど、真逆のタイプだった私と美々さん。同棲してみた結果、2週間ほどが経過した今も衝撃の連続だ。前述の通り、出会って2カ月で電話番号も知らない同棲は一般的には早すぎるのだろうし、同棲に至った経緯も理想的とは言えないだろう。

だが、気づけば私の中の不安は1つ解消されていた。これまで見えなかった美々さんがどんどん見えてくるようで毎日が楽しい。とりあえず、私は掃除をすることから始めてみている。

そもそも、出会いからして普通ではない私たち。世の中の恋愛ハウツーやまとめに当てはめると確実にアウトな部分もあるだろうが、自分たちだけの道を歩いていけたらと思っている。レールをはみ出したっていいじゃない。匿名の誰かではなく、1人1人顔も性格も違う人間だもの。せいじ。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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