あなたは『名探偵コナン』に登場する安室透(あむろとおる)というキャラクターをご存じだろうか? 実は私(あひるねこ)もよく知らなかったのだが、今、このキャラの人気がとんでもないことになっているらしい。特に女性人気がハンパないのだとか。

今週発売の「少年サンデー 24号」では、ついに安室透の公式スピンオフが連載開始。その影響かサンデーは各地で売り切れ続出となり、それがネットニュースになるほどの大騒ぎだ。にしても、何がファンをそこまで惹きつけるのだろう? 安室知識がゼロの私は、入手したサンデーを読みながらその魅力について考えてみることにした。

・安室透のスピンオフ

今週から始まった新連載『名探偵コナン ゼロの日常(ティータイム)』。安室透を主人公とした、公式スピンオフ作品である。掲載されている今週のサンデーは売り切れ続出と聞いたが、当編集部がある新宿2丁目のコンビニには、なぜかしっかり残っていた。よかった。

・私とコナン

作品を読み始める前に、まずは私とコナンとの距離感についてハッキリさせておこう。コナンはアニメ初期から見ているので、基本的なことは大体知っているつもりだ。灰原の存在もバッチリ把握している。そんな私がコナンと疎遠になったのは、放送日が土曜に移って毛利小五郎の声優が変わったあたりだろうか。

・サンデーを読んでみた

それ以来、コナンの物語にはほとんど触れない日々が続く。途中から褐色肌のイケメンが登場していることは何となく知っていたが、安室透についての知識は完全にゼロである。さて、それではこの状態から『ゼロの日常』第1話を読んでみようと思うぞ。サンデーが手元にある人は、私と一緒に読んでみよう!

・これが安室さんか

1ページの1コマ目は、上半身裸で首にタオルを巻いている安室さんから始まる。ほう……そこはかとない いやらしさを感じるな。次ページでいよいよそのご尊顔が明らかになるのだが、金髪&褐色というギャル男みたいな風貌ながら、ここまで爽やかになれる安室さんに私は驚きを隠せなかった。

・爽やかすぎる

喫茶店で働いているようだが、朝6時でその爽やかさは一体どういうことなのか? これが私なら、おそらく死んだ魚のような目をしているはず。安室さんは金髪&褐色というギャル男みたいな風貌ながら(2回目)、穏やかでマメそうな所作、しかし華奢さは感じさせない男らしい体つきだ。白シャツに黒エプロン姿もやけにセクシーである。

・いろいろと鬼

常に笑顔を絶やさず、女性に敬語で(たまに崩すラフさも)一人称は「僕」。こいつぁモテそうだな……え!? 安室さん探偵なの? しかも小五郎の弟子って! 目だけは節穴かよ!! が、おばあちゃんの機微を察して白湯を出すシーンなんて、まさに気遣いの鬼。しかも数ページ前で直していた椅子がここに繋がったりと、伏線の鬼でもある。

・別の顔

今のところすべてのコマにおいて完璧を貫く安室さん。顎の前で手を組んで微笑むシーンは、私がこの梓という女性なら完全に惚れているだろう。たしかに女性から大人気なのも頷ける……と、次のページをめくって驚いた。なんか銃の手入れしてますやん。

喫茶店でバイトしながら探偵の見習いをやっていると思ったら、安室さん、どうやらもっと別の顔がありそうだ……。ただセクシーなのは相変わらずで、ベストを羽織りながら「三つどころか百の顔だって演じ分けてみせるのに……」と呟くシーンなどは、アウトローなイケメンオーラがダダ漏れしすぎてもはや決壊している。

・人気も納得

赤井秀一とやらが何者なのかはサッパリ分からないが、安室さんが現在もっとも女子に人気のあるキャラの一人だという理由は、なんとなく分かった気がした。さすがに今からコナンを読み直す気にはなれないので、とりあえずは来週もこのスピンオフを読んでみようと思う。

・変容するコナン

今やネットで見ない日はないくらいバズりにバズっている安室さん。私がイメージする「ネットで盛り上がるコナンの話題」なんて、例えばコナンが青酸カリをなめるとか、蘭姉ちゃんの髪に刺さって死ぬとか、元太の骨格がやばいとか、まあそんな感じだ。時代とは変わるものだな。

原作で安室さんが初めて登場するのは、なんと単行本75巻でのことなんだとか。この期に及んで最強レベルの人気キャラを生み出してしまう青山剛昌先生の凄さに、改めてひれ伏したくなる気分である。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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