最近の清涼飲料水には、様々な種類がある。とくに「水」として売られているはずのものが、すでに水の領域を超えていろいろなバリエーションが登場し、もはや「水とは何だったのか?」と疑問を抱かずにはいられないほどだ。
そんな清涼飲料水のなかで、さらなる物議をかもしそうな新商品が登場した。それはアサヒ飲料の『クリアラテ from おいしい水』だ。商品目にラテとついているもかかわらず、色は無色透明。水のはずなのに、カフェラテをコンセプトにした飲み物なのである。ラテなのか、水なのか、どっちなんだコラッ!!
・取り除いたらこうなったの!?
商品説明には次のようにある。
「よぶんなものを取り除いたら、透明(クリア)になった」(パッケージより)
いやいやいや、逆だろ。余分なものを水に足したから、こうなったんじゃないの!? だって水でしょ?
原材料を見ると、たしかにナチュラルミネラルウォーターとなっている。
ということはやっぱり水でしょ。乳清ミネラルやコーヒーを配合して、カフェラテ仕立てにしたってことだよね? まあ、美味しきゃどっちだっていいんだけど。
・たしかに無色透明
グラスにあけてみると、たしかに無色透明。どう見ても水にしか見えない。これを飲んでカフェラテの味がしたら、かなりゾッとすると思うけど、大丈夫だよね?
実際に飲んでみることに。
・味は?
匂いはコーヒーとミルクが混ざり合ったような感じ。コーヒー牛乳の香りにかなり近い。目をつむって匂いだけ嗅いだら、確実にコーヒー牛乳と間違えてしまうほどだ。
そして飲んでみると……
う~ん……。
水! 完全に水!!
水にほんのりキャラメルを足したような感じ。カロリーはライトってことなんだけど、見た目が透明のせいだろうか、一瞬猛烈な甘さを感じてしまう。後味はそうでもないんだけど。
・味付き水市場はどうなる?
この手の味付きミネラルウォーターといえば、近年 各社が続々と商品を発売している。一例を挙げると、サントリーの『ヨーグリーナ & サントリー天然水』や日本コカ・コーラの『いろはす』シリーズなどなど。それらのライバルがひしめく味付きミネラルウォーター市場において、この商品は勝ちあがることができるのか? 売れ行きに注目が集まりそうだ。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24