永田町・霞が関といえば、日本の中枢。国会をはじめとする国の主要機関が集まっており、一般の人にとってはあまり縁のない場所である。最近の財務省をめぐる問題で注目を集めているのだが、実はその財務省にトンでもない秘密が隠されているらしい。
厳密には、財務省・国会議事堂・日本銀行など特別な公共機関において、 “金を食い物” にしているというのである! なんだってーッ!! これは黙っている訳にイカン! ということで早速霞が関に行ってみた!
・財務省には入れず
財務省に行ってみたところ、連日の騒動の影響もあってか、正面入り口には多数の報道陣が詰めかけていた。一般人は、財務省に立ち入ることがなかなか難しい。真相をたしかめたいところだったが、ここは引き下がった方が良いだろう。
財務省に入ることができないのは想定内だ。すぐに国会議事堂に移動。こちらなら確実に有力な情報を得ることができるはずである。
・国会議事堂へ突撃!
国会議事堂は一般の見学を受け付けている。10名以上の団体の場合は、事前に申し込む必要があるのだが、幸い私(佐藤)はひとり。しかし議事堂内には特に用がない。用があるのは参議院別館の売店だ。実はこの売店、特に申し込みを行う必要もなく、また身分証の提示も求められない。
ここなら例のモノに関する情報を得られるはず。
しかし! ここでも ”金を食い物” にしている話の真相はつかめなかった……。いきなり調査は暗礁に乗り上げた格好だ。
この後に小一時間ネットサーフィンしていると、東京駅に有力な情報があると判明! すぐに丸ノ内線国会議事堂前駅から電車に乗って、東京駅へと向かった!
・JPローソンにある!?
日本郵便の商業施設「KITTE」の地下1階にあるJPローソンに、例のモノがあるらしい。
店に入るとなんと正面に、デカデカとPOPを立てて販売しているじゃないか! マジかよ、金を食い物にしやがってッ!!
こんなものを国会議事堂・財務省・日本銀行の売店のみで売っているとは。こんな『お札サブレ』を……。しかも30年も前からこれらの売店のみで売っていたなんて信じられない! 一般の店舗では、ここだけにしか売っていないのである。
実際に購入した。価格は12枚入りで2266円、6枚入りで1133円である。いずれも高級感の漂う缶入りだ。
サブレの表面には、1万円札のデザインが精巧に再現されている。実物なら12万円分が入っているということになるな……。
・額面に見合う味
開封したらほんのりと甘い香りが漂う。割と分厚く、1枚食べるだけでなかなかお腹に貯まりそうな印象。
食べてみると、たまごの風味が生きていて甘さもほど良い。表面に描かれた1万円の価値に見合う味がする。コーヒーを飲みながら食べたら、幸せな気分を味わえるのは間違いないだろう。
まさかこんなお菓子を、国会や財務省だけで販売していたとは……。全国で販売するべきではないのか? なお、発売元の東京風月堂とこれら機関の間で、忖度があったかは定かではない。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24