ロケットニュース24

【神々の都市】メキシコの世界遺産「テオティワカン遺跡」のピラミッドに登った

2018年3月5日

ピラミッド──。そう聞いてあなたはどの国を思い出すだろうか? きっと多くの人はエジプトを思い浮かべるハズだが、実はテキーラの国・メキシコにもピラミッドがあり、テオティワカン遺跡には現在も「太陽のピラミッド」と「月のピラミッド」の2つのピラミッドが存在するのだ。

そこで今回はつい先日、人生初のメキシコ旅行に出かけてきた記者が『テオティワカン遺跡』でピラミッドに登ってきた様子をご紹介したい。ピラミッドの頂上に広がっていた世界とは果たして──。

・超有名な観光スポット

メキシコシティの北東部約50キロに位置するテオティワカン遺跡。あまり観光向けに開発されていないメキシコシティにおいて、テオティワカン遺跡は観光客ならば高確率で立ち寄る超メジャー観光スポットである。

テオティワカン遺跡までのアクセスはバスが最安値だが、土地勘が無くて不安な人はホテルのタクシーやツアーを利用してもいいだろう。道路の混雑状況によるものの、メキシコシティから1時間ほどでテオティワカン遺跡まで到着するハズだ。

さて、テオティワカン遺跡は紀元前2世紀から6世紀にかけて繁栄したテオティワカン文明の中心都市とされている。“テオティワカン” とはナワトル語で「神々の都市」という意味で、後にこの遺跡を発見したアステカ人によって命名されたという。

神々の都市──。それだけでもロマンがあふれ出て止まらないが、エリア内には「太陽のピラミッド」「月のピラミッド」「死者の道」「ジャガーの壁画」……などなど、とんでもなくカッコいいネーミングの歴史的建築物が現存しているのだ。

・登れるピラミッド

中でももっとも目を引くのが「太陽のピラミッド」で幅は約150メートル、高さ40メートル以上の圧倒的なたたずまいは存在感だけでヤバい。しかも歴史的な建造物なのに頂上まで登ってもOKとは、さすがノリのいいラテンの国である。

それはどうでもいいとして、いざ「太陽のピラミッド」に登り始めると階段の傾斜がめちゃめちゃキツい! 足もツラいが傾斜が急すぎて頂上が確認できないため「自分がどの辺りまで登ったのか?」がわからないのも精神的にキツかった。

……んが、実際は意外とあっさり10分ほどで頂上に到着したから、そこまで過酷なチャレンジでもないのだろう。体感的には「伊香保温泉の階段より若干キツイ」くらいの感覚だった。

・貴重な体験

ピラミッドの頂上から広がる景色はまさに絶景で「2000年以上前にこんなピラミッドを建てた人たちはハンパないな」と頭が下がる思いであった。また「いま出ている太陽も2000年以上前に出ていた太陽も同じなんだなぁ」と思ったら、人間のか弱さを感じずにはいられなかった。

登るときより降りるときの方が怖かったことはさておいて「ピラミッドに登る」という貴重な体験ができたテオティワカン遺跡。先述のようにメキシコシティには観光地があまりないから、お出かけの際はぜひ足を運んでみて欲しい。

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼こちらが太陽のピラミッド。

▼正面が月のピラミッド。

▼死者の道。

▼太陽のピラミッドから見た月のピラミッド。

▼サボテンがいっぱい生えていた。さすがメキシコ。

▼「ピラミッドに登る」という貴重な体験ができるぞ。

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