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【世界遺産】日本の近代化を肌で感じられる「三池炭鉱・三池港」に行ってみた / 福岡県大牟田市

2018年1月21日

2015年7月、新たに登録された世界文化遺産の「明治日本の産業革命遺産」。九州、山口県を中心に広範囲に広がる23の構成資産は、日本の近代化の礎(いしずえ)となった。

中でも福岡県の「三池炭鉱・三池港」は、洋式採炭技術の導入により石炭の増産体制を確立し、近代工業化をエネルギーの面で支えたことで有名だ。せっかく認定されたのだから行かないのはもったいない! ということで、実際に行って歴史を学んでみた。

・原監督の出身地

三池の世界遺産があるのは、福岡県の最南端に位置する大牟田市。全国的な知名度はそんなに高くないかもだが、実を言うと元読売ジャイアンツ監督・原辰徳さんの出身地でもある。

……とそんな豆知識のジャブを一発打ち込んだところで本題へ行こう。まずは3カ所ある炭鉱の坑口施設のうち、三池炭鉱専用鉄道敷跡も同時に見ることができる「宮原坑」に足を運んだ。場所は市内のため、アクセスは良好。大牟田駅から車で10分くらいだった。

・無料で見学可能

到着すると、ボランティアの方が無料で案内してくれる。ボランティアの方は、「他の遺産と一緒じゃなかったら絶対に登録されてないばい」と自虐的だったが、そんなことはない。確かに規模こそ小さいものの、鉄道敷跡や鋼鉄製の櫓(やぐら)、さらに建屋のレンガなど細かいところまで歴史が感じられたのだ。

そして、そのひとつひとつをボランティアの方が丁寧に説明してくれるから非常にありがたい。明治時代の名残を肌で感じつつ、発展するために囚人労働が欠かせなかった話など、貴重な情報も聞くことができた。

・美しいデートスポット

その後、日本で唯一の閘門(こうもん)式の三池港に移動。ここでもボランティアの方が一から説明してくれ、1908年の開港した歴史からどのような用途で作られたのかなど、詳しい話を聞かせてくれた。もちろん、目でも歴史を実感。100年以上も現役で活躍している「閘門式水門」もバッチリ見えた。

ちなみに、ここは普段から美しい夕日を撮影できる場所として人気で、1月と11月頃の年2回、「光の航路」を見ることができる特別な期間があるという。2018年は1月17〜27日で、愛を誓ったカップルは「永遠に幸せ」になると言われている……らしい。

・一度は行きたい

愛を誓うなら今がまさに行く時だが、じっくり観光するなら暖かくなってからでもいいだろう。聞けばレンタル自転車でも見て回れるそうなので、春から夏の時期にぶらりと見学してみるのも気持ちが良さそうだ。行ってみなければ良さは分からないもの。一度は行っておきたい遺産だったので、ぜひオススメしたい。

参考リンク:大牟田の近代化産業遺産ホームページ
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼ボランティアの方が付きっきりで説明してくれる


▼三池港に行くなら今がオススメ!

▼条件が整えば「光の航路」を見ることができるらしい

▼撮影グッズもあった

▼公開日と時間

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