ロケットニュース24の記者が2017年「ガチで面白かった」と断言する他メディアの記事12選！

2017年も最後の1週間に突入した。私（中澤）はロケットニュース24に入って2年と3カ月となるが、相変わらず記事を書くたびに自分の至らなさを痛感する次第である。もっと良い記事が書きたい。

そんな中で、勉強になると共に励みにもなるのが他メディアの記事だ。そこで、ロケットニュース24の記者たちに2017年ガチで面白かった他メディアの記事を聞いてみたぞ！

・中澤星児の面白かった記事「21歳の女が出張ホストで初めて男を買った話（マドカ・ジャスミン）」

体当たりのネタもさることながら、いやらしいまでの文章力にグイグイ引き込まれる爆弾みたいなレポート。マドカ・ジャスミンさんの高ぶりに思わずこちらも手に汗握る臨場感が好き。特に中編の出張ホストのひと言ひと言に、400文字くらい書き殴るパートには狂気すら感じた。（中澤星児談）

・佐藤英典の面白かった記事「愛本店でホストにiPhone Xの使い方を聞く（デイリーポータルZ）」

タイトルだけで「やられた！」と思った。なぜ、自分はこの発想に至らなかったのかと、思わず自問してしまった。そしてこの取材に参加したかった。（佐藤英典談）

・P.K.サンジュンの面白かった記事「はあちゅうが著名クリエイターのセクハラとパワハラを証言　岸氏「謝罪します」 （BuzzFeed Japan）」

BuzzFeed Japanは、自分たちにネタの制限を設けていないから好き。特に社会派の記事は「時間かけて取材しているなぁ」と感心するし、読み応えもある。この記事は岸氏の謝罪まで含めて紙面にしているところが良かった。あとオフィスが綺麗らしいので1度遊びに行きたい。（P.K.サンジュン談）

・あひるねこの面白かった記事「黒船Spotifyが日本の音楽文化を救う？ 田中宗一郎インタビュー（FUZE）」

個人的に、2017年はCDをほぼ手に取らない年だった。かわりに毎日使っていたのはSpotify。元々ストリーミング・サービスに抵抗があったのに、今ではそれなしの生活はあり得ないという感じだ。

この記事は、Spotifyのようなストリーミング・サービスによって今、世界がどう変化しているか、またその可能性を分かりやすく解説していて面白かった。ストリーミングに懐疑的な人こそ読むべし！（あひるねこ談）

・砂子間正貫の面白かった記事「アフリカの村で70万円盗まれたら、いつの間にかあたり一帯がバブルにわいていた。（Books ＆ Apps）」

大金を盗んだ犯人を見つけるという物語が、最終的に「アフリカだから許す」みたいな感じになっていて笑った。海外で生活をするうえで最も大切なことは「常にポジティブでいること」だと再確認した素晴らしい記事である。（砂子間正貫談）

・小千谷サチの面白かった記事「飼い主探しへ、保護猫と船出 岐阜の夫妻、春日井にカフェオープン（中日新聞）」

タイトルを見ると特に珍しい、もしくは面白い類いの記事ではないかもしれない。だが、捨て猫を救うために猫カフェをオープンした店主が、妻に送ったプロポーズの言葉が素晴らしすぎて、心から離れない……

「残りの人生を猫にささげないか」

……こんなに最高なプロポーズの言葉があるだろうか？　いや、ない！（小千谷サチ談）

・原田たかしの面白かった記事「こんなところに本田圭佑、もう一つのサッカーライフ（日刊スポーツ）」

なんだなんだと思わせてくれるタイトルで、気がついたらクリックしていた。一瞬、釣られたとも思ったがとんでもない。まさかの内容に熟読。時間を忘れさせてくれるような記事だった。（原田たかし談）

・K.Masamiの面白かった記事「マンガ『マスターキートン』の知識「砂漠ではスーツがいい」は本当か？ マジの砂漠にスーツで行ってみる（それどこ）」

“やってみた” 記事で、ここまでスケールのデカい記事が今年、ほかにあっただろうか。記者もかねてより気になっていた、『マスターキートン』における砂漠スーツの謎。

正直「漫画内での話だし、だいぶ盛ってるんでしょ」と思っていた。がしかし、わざわざ砂漠に行き、そこでわざわざスーツで過ごすという面倒くさい条件をクリアし、見事証明。全力でやってみせたその姿勢に脱帽だ。（K.Masami談）

・沢井メグの面白かった記事「「メイクって超すごい！」男子が化粧を学んだら魔法にかかった話（BuzzFeed Japan）」

「BuzzFeed Japan、どんなネタも攻めるなァ！」と強く印象に残った記事。20代男子が化粧を体験するというネタ。面白かったのはもちろんだが、この清く正しく美しいビジュアルは、我々ロケットニュースにはないものだ。目がくらむほど、まぶしい。

なお余談だが、この記事を書かれた吉田雄弥さんにお会いした際、一緒に写真を撮ってもらったところ……沢井メグ（女）、完全に公開処刑されました。いい思い出です。（沢井メグ談）

・K.ナガハシの面白かった記事「野糞を続けて43年　「奥さんよりもウンコを選んだ」伊沢正名の信念（withnews）」

野糞に全てを捧げてきた、糞土師（ふんどし）こと伊沢正名さんへのインタビュー。ぶっ飛びまくり＆ユーモア溢れる内容の楽しさもさることながら「いろんな人生があるんだなあ……」としみじみ感じさせられる記事であった。（K.ナガハシ談）

・和才雄一郎の面白かった記事「「www」と打ったときの表情を相手に知らせるデバイス（デイリーポータルZ）」

wwwと打ってる時って、実際はほぼ全員誰も笑ってないやん。でも別にそれでもええやん。そんなもんやん。あんまり深く考えんでええやん。笑ってるとか笑ってないとか、どうでもええやん。

wwwと打った時点で、一種のサービス精神が働いてるのは間違いないやん。だから考えようによっては、無表情で打つ「クソワロタwww」も素敵やん。初めて記事を読んで、そう思ったやん。そして今改めて記事を読み返しても、やっぱり内容素敵やん。（和才雄一郎談）

・GO羽鳥の面白かった記事「上坂すみれのヤバい○○ Blu-ray BOX発売記念！ 上坂すみれ×長州力 夢のビック対談（ヌートン）」

普段あんまり他メディアの記事は読まないんだけど、コレは読んだ。長州だから。そしたら予想外におもしろかった。こんなやりかたもあるんだなぁ～って。長州ここまでOKなんだなァって。そこにもビックリ。間（ま）もすごいな。間。これ構成したライターさんはスゴイね。2～3回は読んだぞ、ウン。（GO羽鳥談）

──以上である！　話題になった記事も多いため、「これ読んだ！」という人もいるかもしれないが、もし、気になるものがあればぜひ読んでみてくれ。暇つぶしには最適だぞ。

個人的には知らない記事も多かったので「面白いこと思いつく人いっぱいいるなあ」と感心しきりだった。広くて深いウェブの世界。ロケットニュース24は、来年2018年も他のメディアに負けないように頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします！

執筆：中澤星児
Photo：Rocketnews24.