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【南極冒険34日目】北極冒険との違いを改めて痛感 / 南極では「進行」を計算できる

2017年12月22日

南極点無補給単独徒歩の冒険を続ける荻田泰永(おぎたやすなが)氏。34日目の行程を終えて、日本の事務局に定時連絡が入ったので、現在の状況をお伝えしたいと思う。

・荻田氏からの定期連絡(日本時間 12月21日)

現在地:南緯 86度08分 西経 81度37分
この日の移動距離:28.6km
標高:1735m
天候:晴れ
気温:マイナス10度

標高は1700mを超え、南緯86度に達している。この日は視界が悪く気温も高かったため、歩きにくかったようだ。それでも28km移動しており、順調に南へと進んでいる。

・計画的に進行できる

なお、北極点無補給単独徒歩とは違い、計画を立てやすいのが南極の特徴らしい。大陸(南極)を歩くのと、海洋(北極)を歩くのとでは、やはり全然違うようだ。例えば、氷床がぶつかり合ってできた「乱氷帯」に手間取ったり、氷の裂け目「リード」に遮られることが南極ではないらしい。

つまり、北極に比べて南極は進行を計算しやすいという。そしてその事実は荻田氏にとって心強いのではないだろうか。


・お悩み相談の回答

では、荻田氏のTwitterに寄せられた「お悩み相談」の回答を紹介しよう。


相談「職場の上司が昼食などの補給をおろそかにして、「そんなことより仕事だ」といった空気を出してきます。私はサイクルロードレースや将棋などを例に、補給の重要性を説明しているのですが、イマイチわかってくれません。荻田さんならではの補給に対する説得力のある言葉はありますか?」

荻田「価値観の合わない人は難しいですよね。おそらく私が言えることはすでに言っているでしょうね。効率の話でなく、気分の話で攻めたらどうですか? やる気、元気、の気分」


※南極お悩み相談
荻田氏のTwitter( @ogitayasunaga )をフォローして、「#南極お悩み相談」をつけて悩みや質問を投稿すると、荻田氏が答えてくれるかも! 投稿内容は日本の事務局から荻田氏に伝えられるぞ。南極大陸を歩き続ける荻田氏に、何でも相談してみよう!

協力:荻田泰永南極遠征事務局
Photo:荻田泰永, used with permission.
執筆:佐藤英典
★こちらもどうぞ → 荻田氏の「南極冒険

▼南に行くほど標高は高くなる。まもなく2000mに到達


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