南極点無補給単独徒歩の冒険を続ける荻田泰永(おぎたやすなが)氏。34日目の行程を終えて、日本の事務局に定時連絡が入ったので、現在の状況をお伝えしたいと思う。
・荻田氏からの定期連絡(日本時間 12月21日)
現在地:南緯 86度08分 西経 81度37分
この日の移動距離:28.6km
標高:1735m
天候:晴れ
気温:マイナス10度
標高は1700mを超え、南緯86度に達している。この日は視界が悪く気温も高かったため、歩きにくかったようだ。それでも28km移動しており、順調に南へと進んでいる。
・計画的に進行できる
なお、北極点無補給単独徒歩とは違い、計画を立てやすいのが南極の特徴らしい。大陸(南極)を歩くのと、海洋(北極)を歩くのとでは、やはり全然違うようだ。例えば、氷床がぶつかり合ってできた「乱氷帯」に手間取ったり、氷の裂け目「リード」に遮られることが南極ではないらしい。
つまり、北極に比べて南極は進行を計算しやすいという。そしてその事実は荻田氏にとって心強いのではないだろうか。
・お悩み相談の回答
では、荻田氏のTwitterに寄せられた「お悩み相談」の回答を紹介しよう。
相談「職場の上司が昼食などの補給をおろそかにして、「そんなことより仕事だ」といった空気を出してきます。私はサイクルロードレースや将棋などを例に、補給の重要性を説明しているのですが、イマイチわかってくれません。荻田さんならではの補給に対する説得力のある言葉はありますか?」
荻田「価値観の合わない人は難しいですよね。おそらく私が言えることはすでに言っているでしょうね。効率の話でなく、気分の話で攻めたらどうですか? やる気、元気、の気分」
※南極お悩み相談
荻田氏のTwitter( @ogitayasunaga )をフォローして、「#南極お悩み相談」をつけて悩みや質問を投稿すると、荻田氏が答えてくれるかも! 投稿内容は日本の事務局から荻田氏に伝えられるぞ。南極大陸を歩き続ける荻田氏に、何でも相談してみよう!
協力:荻田泰永南極遠征事務局
Photo:荻田泰永, used with permission.
執筆:佐藤英典
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▼南に行くほど標高は高くなる。まもなく2000mに到達
【事務局発】34日目 曇ると途端にこの状態。何も無く、真っ白。気温も下がらず、-10度でも生暖かいらしいです。それが南極スタンダード!
【南極点無補給単独徒歩到達への挑戦】https://t.co/WlZCzMvfpl #北極 #南極 #荻田泰永 #クレイジージャーニー #北極男南極へ行く pic.twitter.com/C2Z9yHjMEG— 荻田泰永 北極冒険家 「考える脚」冒険研究所書店店主 (@ogitayasunaga) December 21, 2017