気が付けば2017年も残りわずか。1年という時の流れはアッという間だ。ぼんやり過ごしても1年、やる気を出して過ごしても1年である。
そう、2016年12月13日から1年経った! 私(佐藤)がポールダンスレッスンに通い始めてから365日が過ぎたのである。1年間ポールダンスをやり続けたら、どうなったのか、報告したいと思う! 身体には驚きの変化が!!
・2016年春に人生最重量
2016年春、私は人生でもっとも重い体重70kgに達していた。これではイカン! と思い、食事を見直しながら、ジムに通ってほどほどの筋トレをしていたのである。地味な努力だったが、それでも体重5kg減に成功した。
しかし目的もなく、何となくジムに通っていても張り合いがない。そんな時に、東京・千駄ヶ谷のポールダンススタジオ「Luxurica」(※男性は紹介制)のスタッフで自身もポールダンサーのCHIEさんに、「ポールダンスしませんか?」と誘いを受けたのである。
・最初は逆上がりもできなかった
開始した当初は、何もできなかった。そもそもポールダンスが何なのかもしらないし、どんなことをするのかさえもわからない。ポールで回ることもポールに座ることも、逆上がりさえもできなかったのである。
だが、1回2回とレッスンに通ううちに、ゆっくりではあるが確実に前進していることがわかってきた。先週できなかったことが、今週できるようになっていたりする。それが面白くなって、半年で週2回通うようになり、夏場は週3回。11月の最終週には毎日練習に励んでいた。まさかここまでハマるとは!
・もっとも重要だった技「ハンドスタンド」
この1年でもっともできるようになりたかった技のひとつが「ハンドスタンド」だ。これは、腕だけで身体を支える技で、体幹が整っていなければできない。
これをできるようになるために、逆立ちを日課にして、毎日のように励んでいた。逆立ちトレーニングについては、以前の記事でお伝えした通りである。
それから、10月から別のスタジオにもレッスンに通うようになった。こちらはメンズポールクラスのある高円寺の「Spiral Mode」だ。普段は女性のなかでオジサン1人だったが、こちらのメンズクラスは全員男性なので、まるで学生時代の部活動をしている気分になれた。
・1年間やり続けた結果!
こうやって1年間続けたら、かなり鍛えられているに違いない! 腹筋バキバキになるはず。ということで1年前と今を比べてみたところ~……。
あれ? あんまり変わってない? レッスンに通う前と後を、じっくり比較。1年前は割とぷよぷよした感じなのだが……。
今もぷよぷよ? 強いて言えば、顔が痩せたくらいの変化しかわからない。多少ガッチリしたかな?
横から見ると、上腕二頭筋は結構来てる。あと大胸筋も少々。
もっと劇的な変化を期待したんだけど、見える範囲での変化はそれほどでもなかった。とはいえ、外見からは分からない変化ももちろんある! 体幹が鍛えられていることもそうだが、コレが一番大きい!
柔軟性だ。レッスン開始当初は前屈で足の指先に手がつくかどうかだったが、ほぼ毎日ストレッチを続けた結果!
・柔軟性は格段にアップ!
額が膝につく! 手で足を持つのは余裕である。
残念ながら、180度開脚まではまだまだほど遠いが、それでも日々少しずつ柔らかくはなってきている。できれば、この先の1年をかけて開脚できるようになりたい。柔軟性はポールダンスのパフォーマンスにも十分関係するので、筋力トレと同時にストレッチも続けるつもりだ。
・2年目に向けて
やればやるほど、やりたいことが増えるのもポールダンスの魅力のひとつだ。今のレベルではできない技が無数にあり、もうひとつステップアップすれば、さらにできることが増えるはず。たとえば、逆さまの状態で肘を軸に身体を支える「アームホールド」。
膝を軸に脚だけで身体を支える「ニーホールド」。この2つが当面の課題である。
これらができるようになるためには、まだまだ体幹を鍛える必要があり、繰り返し練習をして、技に慣れていく必要がある。この2つの技をマスターすれば、さらにバリエーションが増えるはず。そのためには、これまで通りに地道に練習をしないといけないだろう。
・良い先生と出会ったから続けられる
幸いなことに、素晴らしい先生に出会うことができたおかげで、レッスンも練習もそれほど苦ではない。最初から今に至るまで教えて頂いている、「Luxurica」のMOMO先生は「MISS POLE DANCE & POLE KING JAPAN」で2年連続準優勝している実力者で、しなやかでキレのある動きには見惚れてしまう。
明るく元気でレッスン中は笑いが絶えない。難しいことでも「はい、やってみよう!」と言われると出来る気がするから不思議だ。
そしてもうひとり、「Spiral Mode」のPoyömaru(ぽよまる)先生は、力強く美しいトリックに憧れる。女性に比べると男性は身体が硬く、私も同じようにストレッチの面で不安がある。ぽよまる先生も男性なので、そのあたりのアドバイスがとても参考になっている。
・いずれは大会に出たい
良い先生に出会えたことで、運動嫌いだったオッサン(私)はこの先もポールダンスを続けていくことができそうだ。いずれは、曲に合わせて華やかにダンスすることができるようになりたい。さらにはポールダンスの大会に出ることができるようになればと思っている。
なお、2018年も奇数月の第4金曜日には、新宿2丁目の「アラマスカフェ」で22時半頃からパフォーマンスをさせて頂く予定なので、機会があれば足を運んで欲しい。そこで成長の成果をお見せすることができるだろう。
取材協力:ポールダンススタジオ「LUXURICA(ラグジュリカ)」(※男性は紹介制)、「Spiral Mode」
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24