「座間9遺体事件」では、犯人がTwitterなどで自殺をほのめかした被害者を誘い出したという。思ったことを即座に発信できてしまうTwitterでは、こうした「自殺のほのめかし」は特に珍しいことではない。
産経新聞によると、この事件を受け、ツイッタージャパンが自殺ツイートへの新機能を追加するという。その新機能について、早くもTwitter民から批判の声が上がっているためお伝えしたい。
・自殺ツイート対策
事件後、ツイッタージャパンは「自殺や自傷行為の助長や扇動を禁じる」ルールを打ち出していたが、今回報じられた新機能はさらに一歩踏み込んだ内容。
その新機能とは、自殺をほのめかす投稿をすれば、自動的に検知して相談窓口などの適切な連絡先を伝えるものになる見込みとのこと。詳細は産経ニュースをご確認いただければ幸いだ。
・既視感
それにしても、なんだろう? 自動検知で自動リプライって、なんか既視感を感じる……あっ!
怪盗ナゲッツ親子だ。マクドナルドのキャンペーンで「#ナゲッツ親子」とつぶやいたら、マックから自動返信が来たキャンペーンである。はじめしゃちょーなどへ嫌がらせで「#ナゲッツ親子」とリプライするユーザーが殺到し中止となった。
単純に、自動検知・自動リプライにしてしまうと、あのキャンペーンの二の舞になる気がしなくもない。なお、新機能についてのTwitter民の反応は以下の通り。
・Twitter民の反応
「クソリプ」
「怪盗ナゲッツみたいになる未来」
「スパムじゃん」
「一瞬でスパブロされそう」
「またでたよーはい死にたい、みたいな軽いノリが流行ったり」
「ガチャ爆死した時は何処を紹介してくれるか気になります」
「凍結して終了に一票」
「そういうことじゃない」
「死にたい…にも、色んな解釈があるからな」
「これってオタク達が『推しが尊すぎて死にたい』とか呟いても法人の電話番号送られてくるのかな」
「クソリプBOT」
──ヤバイくらい不評だ。前述のナゲッツ親子のような例もある上、「死にたい」はTwitterでは色んな文脈で使用される。実際、自動リプライになるとしたら、ツイッタージャパンは微妙な対応を迫られるのではないだろうか。今後に注目したい。
参照元:産経新聞
執筆:中澤星児
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