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【深イイ話】『BLEACH』と久保帯人先生を救った名前も住所もない手紙、差出人が見つかる

2017年12月13日

昨年2016年の年末、15年の連載に終止符を打った『BLEACH』。海外でも多くのファンを獲得した本作の終了には悲鳴もあがっていたが、作品終了後、作者の久保帯人先生がTwitterを再開したことも大きな反響を呼んだ。

再開の理由は「人探し」。連載で悩んでいる時期に届いた1通のファンレターの差出人を探したいという。2017年12月13日、そんな手紙の差出人が見つかったことを久保先生がTwitterで報告していたためお伝えしたい。

・1通のファンレター

順を追って話そう。Twitterを再開した久保先生は、昨年末1つのマンガをあげた。それは、『BLEACH』連載中の久保先生自身の実録マンガだった。連載10年目の頃、体を壊してしまい、このまま連載を継続することについて悩んでいた久保先生。そんな時、届いた1通の手紙が大きな力になったという。

名前も住所も書かれていないその手紙は、「余命1年半」と宣告された重病患者からのもの。動けないベッドの上で「『BLEACH』が世界を変えてくれたこと」や「再び生きる力をくれたこと」についての感謝が綴られており、この手紙が届く頃には「自分がもうこの世にいないこと」も書かれていた。

そして、「先生の思うままの『BLEACH』を描き切ってください。僕はそれが読みたい」という言葉。実録マンガの最後で、久保先生は「このファンレターの主へのお礼をどうしても伝えたい」と、差出人の捜索について広く協力を呼びかけていた。

・差出人、見つかる

あれから1年。久保帯人先生のTwitterに以下の内容が投稿された。

「11月初旬、Twitterでの呼びかけから1年、手紙の差出人の方と連絡がつきました。僕はてっきり差出人はご家族の方だと思っていたのですが、少年と同じ病院に入院していた友人の方でした。頂いた連絡で詳しいいきさつを伺い、愁眉を開く思いがしました」

──どうやら、差出人が見つかったようである。ちなみに、「愁眉を開く」とは「心配がなくなって、ほっとした顔つきになる」という意味。無事お礼を言うことができたのかもしれない。

参照元:Twitter @tite_official
執筆:中澤星児

▼2016年11月投稿の実録マンガ


▼封筒の実物


▼1年越しで無事見つかる

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