武器を片手に銀行員を脅して金を強奪する犯人がいれば、「金を出せ」と書いたメモを窓口で手渡すなど、銀行強盗の手口は様々である。だが、スペインで起きた事件の手口はレアケースと言えるだろう。
というのも、なんと犬のウンコを使った銀行強盗事件が発生したのだ! 似たような手口でスリも多発しているようなので、渡航者は十分気をつけて欲しい。
・犬のウンコを使った方法で銀行強盗が発生!
英ニュースサイト『METRO』によると、犬のウンコを使った方法で銀行を襲う事件が起きたのは、スペインの地中海に面する港湾都市カルタヘナだ。犯人グループはコロンビアとメキシコ、キューバ出身の5人組。彼らは21歳~61歳と幅広い年齢というだけでなく、バラバラの服装で他人を装って銀行へ入った。
・他人を装った集団強盗
その時点で綿密に計画されたことが分かるが、手口はこうだ。まず1人が犬のウンコを銀行の出入り口付近に落とし、他の1人が犬のウンコに文句をつける。「なんで掃除をしないんだ!?」と騒ぎ立てることで、従業員と客の気をそらす役目を演じるのだ。
その間、他の犯人が支店長のオフィスに侵入し、金品を強奪して逃走する。この犯人グループは、カルタヘナ周辺で他15件の事件を起こしたと見られている。現在捜査中だが、毎回犬のウンコを使っていたかどうかは不明とのこと。なお、5人のうち4人は、イタリアなどヨーロッパの国でも事件を起こしているそうだ。
・似たような手口でスリも多発!
ちなみに筆者は、今年の春スペインを2週間旅行したのだが、類似した手口でスリなどが多発していると耳にした。犯人の1人がドロっとした液体をターゲットにかけ、他の仲間が「服に何か付いてますよ」と話しかけて相手の気をそらす。その間に財布をスったり床に置かれた荷物を盗むのである。
銀行強盗事件にも遭遇したくないが、こういった犯罪は世界のどこでも起こり得ることなので、旅先では絶対に気を抜かないことが大切だ。ヨーロッパ全域で似通った手口でスリに遭った人もいるので、海外に行く人は注意しよう。
参照元:METRO、CRAVE(英語)
執筆:Nekolas
Photo:Rocketnews24.